


今、人類は大きな課題に直面しています。
それは限られた資源、エネルギーの浪費をおさえ、地球の環境と生き物の命を守り、人類の安全と福祉を保障し生存を続けることができる「持続型社会」をめざすことです。このために科学技術が果たす役割は無限に広がります。21世紀の工学院大学は、これまでの実績をもとに、幅広い基礎研究を土台として、「持続型社会をささえる科学技術」の発展のために積極的にとりくみ、提案していきます。
科学技術の世界には国境という概念はありません。優れた技術はあっという間に世界中に伝わります。コンピュータ・ネットワークで結ばれた情報化時代であればなおさらです。技術者も同じです。能力があれば、日本国内はもちろんのこと、海外においても活躍できる分野が拡大します。
工学院大学が育てようとしているのは、技術者として確立したアイデンティティ(自己)を持ち、どのような環境に直面しても実力を発揮できるプロフェッショナルです。
本学の教育システムは、その理念の上に専門分野の知識・技術はもとより、語学力の強化、技術者としてのモラルなど、全学科ではカリキュラムにおいても学問領域を拡大して、これからの技術者に欠かせない能力を培うように配慮しています。
科学技術の世界で活躍できるプロフェッショナルへの道……工学院大学はそのファーストステップから教育します。
工学院大学は1887(明治20)年の創設以来、今年で125周年を迎えます。その間に本学を巣立っていった卒業生の数は、90,000人を超えています。
歴史があるということは、それだけの実績を重ねてきたと同時に、社会における評価が高かったことにほかなりません。
本学の卒業生たちは、一世紀以上の時間をかけて、工学のあらゆる分野に進出し、そこで実力を証明してきました。本学が就職に強い大学として知られているのも、こうした先輩たちの不断の努力があったからです。
本学卒業生の多方面での活躍は、技術者を育てるという当初の教育方針が間違っていなかったことの証明でもあります。この方針は現在にも脈々と受け継がれており、カリキュラムにも色濃く反映されています。
先輩たちを追い越すのもよし、自ら新しい分野を開拓するもよし、あるいは異文化の地で実力を発揮するもよし、本学は卒業生のバックアップのもとにさらなる伝統の担い手を待っています。
大学4年間の総仕上げともいえるのが、卒業論文です。自ら選んだテーマを研究し、最終的に論文にまとめるわけですが、そのベースとなるのが研究室です。研究室は、単に研究を行う環境であるだけでなく、問題の本質を見極め、解決へ導いていく普遍的な能力を育成する場でもあります。
現在、工学院大学には147の研究室があります。モノを作っているところ、モノの仕組みを探っているところ、モノの形をイメージしているところなど、基本から応用まで幅広い分野の多彩なテーマが揃っています。
研究室の数が多いことのメリットは、自分の希望する研究ができるということだけにとどまりません。少人数指導なので、ときには教授と1対1で、納得のいくまで議論することや学生同志の人間的な付き合いも広がり研究室は、自分を本当に"磨く"ことのできる場所なのです。