科学教育による中・高大院連携

工学院大学では、近年憂慮されている理科離れを鑑み、科学への興味と好奇心を幅広く波及することを目的として「科学教育センター」を設置し、理科振興事業を展開しています。
科学教育センター

SPPやSSHへの支援

科学教育による「中・高大院連携」とは、本学が保有する科学教育・研究に関わるノウハウと諸機能とを利・活用して、理数科系に力を入れている高等学校や中学校への支援、これからSPP※1やSSH※2 への申請を行う高等学校や中学校への支援及び採択後の全面協力することなどを基盤とするまったく新しいタイプの連携事業です。支援に際しては、双方向の打ち合わせを基に、本センターが展開している全ての事業内容・成果を提供しています。
※1 SPP:サイエンス パートナーシップ プログラム
文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構(JST)が行う、次世代を担う若者への理数教育の充実に関する施策の一環。児童・生徒を対象とした学校等と大学・科学館等との連携による「観察、実験、実習等の体験的・問題活動を行う企画」について実施経費の支援を行う。

※2 SSH:スーパーサイエンスハイスクール
平成14年度より文部科学省が実施している、科学教育に重点を置いた研究開発を行う事業。将来の国際的な科学技術系人材を育成することを目指す。

科学イベントにおける中・高大院連携

毎年8月に八王子キャンパス全体を会場にして開催する「科学教室」は、支援参加する生徒・学生に対しても、「デザイン能力等の育成を目指す」理科・工学教育の実践プログラムとして位置づけられ、教職員の技術及び安全指導の下、多くの生徒・学生が企画・準備・運営に携わっています。
 
また、近年は本学のみならず、中・高大院連携校の生徒や教諭の皆さんも支援活動に参加し、その活動の範囲は広まっています。このような実績からも、本学の「科学教室」は文部科学省により高く評価され、2004年度には、高等教育機関の改善を推進していくための優れた教育事例“Good Practice”に選定されました。
 
また、この他にも理数科系教育に注力している学校と連携を結び、連携校での「出張授業」「授業体験」に教員と共に本学大学生・大学院生の積極的な参加を進めています。これら、科学教育での結び付きによる双方向の交流は、生徒・学生達相互の成長を高め、科学への親近感と興味を持つ人材層の醸成と拡充に努めています。

工学院大学の取り組み