技術者教育プログラム(JABEEプログラム)

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特色のある教育 技術者教育プログラム(JABEE)

技術者教育プログラム(JABEEプログラム)グローバルエンジニアの育成を目指して

JABEEとは?

 JABEE (ジャビーと読みます)とは、Japan Accreditation Board for Engineering Educationの略称で、日本語では「日本技術者教育認定機構」といいます。JABEEは技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体です。その主要な活動は、大学などの高等教育機関で行われている教育活動の品質が満足すべきレベルにあること、また、その教育成果が技術者として活動するために必要な最低限度の知識や能力の養成に成功していることを認定することです。この理念を実現するために、JABEEは各高等教育機関に次のような活動を求めています。

  1. 大学や教育プログラムは、社会のニーズに一致する使命と目的を明示しなければならない。
  2. 教育プログラムは、使命と目的に沿う具体的な教育目標を定義し、教育活動の成果がこれらの教育目標と日本技術者教育認定制度が求める教育成果をいかに満たしているかを示さなければならない。
  3. 教育プログラムを継続的に改善する仕組みを持たなければならない。
  4. 入学学生の質、教員、設備、大学のサポート、財務などの諸問題を教育プログラムの目標と結びつけて十分検討してあること。
国際的に通用する技術者

 優れた技術者は次の三つの能力や資質を有し、国際的に通用することが求められます。

  1. 基本的な資質として、多面的に考える能力、技術者倫理、自主的・継続的に学習する能力
  2. 技術的な能力として、基礎工学・専門工学知識、デザイン能力
  3. 人間力として、コミュニケーション能力、マネジメント能力

 JABEEの基準は上記の能力を体系的に網羅しているので、JABEEプログラムを修了すれば、これらのすべての能力を身につけることになり、国際的に通用する技術者になります。

 2005年6月にJABEEはワシントン協定 (Washington Accord) の正式加盟団体として承認されました。これで、JABEE認定の教育プログラムは、アメリカ、カナダ、イギリスなど8ヶ国で認定されたプログラムと同等であることが保証されました。加盟国は、今後ドイツなどのヨーロッパ諸国や韓国などのアジア諸国にも広がっていきます。これでJABEE修了生は、日本のみならず主要国のプロ技術者の資格を取得する道筋が開けたことになります。JABEE認定が、卒業後のキャリア開発に大きく役立つはずです。

技術者教育認定で求められる知識・能力(JABEE基準)

技術者教育認定で求められる知識・能力には、次の (a)〜(h)の基準があります。これらのすべての能力を身につける必要があります。

  1. 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
  2. 技術の社会および自然に及ぼす影響・効果に関する理解力や責任など、技術者として社会に対する責任を自覚する能力(技術者倫理)
  3. 数学、自然科学、情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
  4. 該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力(分野別要件)
  5. 種々の科学・技術・情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
  6. 日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議などのコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
  7. 変化に対応して自主的、継続的に学習できる能力
  8. 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

 JABEEでは単に科目の単位を修得したかどうかよりも、実際にこれらの能力を習得したかどうかの方を重要視しています。そのために、JABEE認定を行う審査員は答案・レポート・卒業論文などを見たり、学生と面談したりすることもあります。

 (d) の項目は「分野別要件」というもので、専門分野によって要求される能力が異なります。機械工学エネルギー・デザインプログラム(機械工学科)と機械システム基礎工学プログラム(機械システム工学科)は「機械および機械関連分野」で認定を受けています。国際工学プログラム(国際基礎工学科および機械創造工学科)は「工学(融合複合・新領域)関連分野」で認定を受けています。

「機械および機械関連分野」の分野別要件

 機械工学エネルギー・デザインプログラム(機械工学科)と機械システム基礎工学プログラム(機械システム工学科)は「機械および機械関連分野」で認定を受けています。

 「機械および機械関連分野」では、JABEE基準の (d) の「該当する分野の専門技術」の修得すべき知識・能力として、以下のように定められています。

  1. 数学については線形代数、微積分学などの応用能力と確率・統計の基礎、および自然科学については物理学の基礎に関する知識。
  2. 機械工学の主要分野(材料と構造、運動と振動、エネルギーと流れ、情報と計測・制御、設計と生産、機械とシステム)のうち各プログラムが重要と考える分野に関する知識と、それらを問題解決に応用できる能力。なお、<各分野の内容要件については別に定める。(詳細は資料を参照してください。)>
  3. 実験等を計画・遂行し、結果を解析し、それを工学的に考察する能力。
「工学(融合複合・新領域)関連分野」の分野別要件

 国際工学プログラム(国際基礎工学科および機械創造工学科)は「工学(融合複合・新領域)関連分野」で認定を受けています。

 「工学(融合複合・新領域)関連分野」では、JABEE基準の (d) の「該当する分野の専門技術」の修得すべき知識・能力として、以下のように定められています。

  1. 基礎工学の知識・能力
    基礎工学の内容は
    • 設計・システム系科目群
    • 情報・論理系科目群
    • 材料・バイオ系科目群
    • 力学系科目群
    • 社会技術系科目群
    の5群からなり、各群から少なくとも1科目、合計最低6科目についての知識と能力
  2. 専門工学の知識・能力
    • 専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請大学が規定するものとする)の知識と能力
    • いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し、データを正確に解析し、工学的に考察し、かつ説明・説得する能力
    • 工学の基礎的な知識・技術を統合し、創造性を発揮して課題を探求し、組み立て、解決する能力
    • (工学)技術者が経験する実務上の問題点と課題を理解し、適切に対応する基礎的な能力
JABEE認定プログラムを学習するメリット

JABEEはワシントン・アコード (Washington Accord、 WA) と呼ばれる国際的な協定に2005年6月から正式に加盟しています。この加盟以降、JABEEに認定された技術者教育プログラムは加盟国の技術者教育プログラムと実質的に同等と認められ、専門技術者の免許交付や登録上の特典を与える前提となります。つまりJABEEに認定された技術者教育プログラムは、国際的に通用することが保証されている教育プログラムだということです。

 また、JABEE認定プログラムの課程修了者は、修習技術者としての資格を得ます(技術士第一次試験が免除される)。修習技術者は指導技術士の下で技術士補として登録し、4年間の実務経験を積むことで、技術士第二次試験を受ける資格を得ます。この試験に合格し登録すると、技術士として認定されます。技術士とは技術者の資格の中では最高のものです。JABEE認定プログラムを修了すれば、技術士の資格を最短で取得することが可能になります。

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