“経験”を武器に、プロジェクトを導くDX人材へ
建築業界ではBIMやAIの導入が進み、設計・施工のデジタル化が加速しています。一方で、設計・施工・法規などの知識を横断的に活用できる人材は、まだ限られています。その結果、知識やノウハウは個人に留まり、デジタル技術は十分に活かされていないのが現状です。
実務で培った経験を、デジタルで活かしきれていないと感じている方も多いのではないでしょうか。
本プログラムは、建築実務者を対象に、BIM×AIを活用したデータ駆動型の設計・施工を学び、プロジェクトや組織をリードできるDX人材の育成を目指します。業界横断で建築DXを推進するための視点を身につけ、次のキャリアへとつなげます。

工学院大学内に設置されているデジタルツインラボ(上)、BIMで制作した競技場の3Dモデル(下)
DigiBEセンター(デジタル構築環境研究センター)
DigiBEセンターは、建築学部が培ってきた豊富な実践知と、情報学部が有する数理・データサイエンス・AIの知見を融合し、新たな建築DXを切り拓くために設立されました。
近年、建築分野ではBIMの普及により膨大なデータが蓄積されるようになりましたが、その価値を最大限に引き出すためには、データを分析し、予測し、意思決定につなげる情報技術が不可欠です。
DigiBEセンターでは、建築デジタル教育と高度実践教育を連携させ、BIM×AIを基軸とした教育・研究を推進します。産業界との協働を通じて、建築と情報の両方を理解し、データを価値へと変換し、人と社会にとってより良い建築・都市環境の実現につなげることのできる人材を育成するとともに、社会に貢献し得る実践的な研究成果の創出を目指します。

岩村 雅人 教授 (建築学部建築学科)
DigiBEセンター長
1992年、京都大学工学部建築学科卒業。同年、松田平田設計に入社。2010年日本設計入社、2021年より工学院大学建築学部教授。3DやBIMを活用した設計に早くから取り組み、近年はBIM・DXに関する研究も行っている。主な作品に「等々力陸上競技場メインスタンド」「秋田市新庁舎」「栄光学園70周年記念新校舎」(以上、日本設計)などがある。グッドデザイン賞ほか受賞多数。

田中 久弥 教授 (情報学部情報デザイン学科)
DigiBE副センター長
博士(工学)。専門は生体計測工学とその医療応用、産業応用。2003年に工学院大学に着任し、2016年より情報学部教授。工学院大学大学院工学研究科情報学専攻「DX実践ラボ」事業責任者を務めるほか、教育開発センター 数理・データサイエンス・AI教育推進室長、一般社団法人IT産業懇話会理事を務めている。
こんな方におすすめ
- 企業や組織で中核を担う中堅層の方
- プロジェクトやチームを任され、次のステップを目指している方
- BIM×AIを活用し、建築業界のDXを推進したい方
- 建設DXやデジタル分野で新たなキャリアに挑戦したい方
- 建設DXマネジメントに必要な知識や業界動向を体系的に学びたい方
建築DXを体系的に学ぶ、3つの特長
BIM×AIの基礎知識と実務活用の視点を体系的に学ぶ
建築実務におけるデジタル活用をテーマに、BIMやAIを活用した設計・施工の最新動向や、建築DXの実務導入について、基礎から応用まで体系的に学びます。
大学×実務の講師陣が、実務に即した視点を育む
建築分野と情報分野の双方に精通した大学教員と、第一線で活躍する実務家教員が講義を担当。建築・設計・DX分野における豊富な実務経験をもとに、設計・施工の現場を踏まえた、建築DXの実務理解につながる講義を提供します。
建築×情報の融合拠点から、建築DXを学ぶ
建築学部と情報学部が連携するDigiBEセンターを拠点に、実務事例や研究事例をもとに、建築DXに関する教育・研究を展開します。
建築学部におけるBIM活用の取り組み
建築学部では、BIMモデリングや環境シミュレーション、画像認識など、実務に近いプロセスでのBIM活用を進めています。こうした実践知と情報技術の掛け合わせにより、教育・研究の高度化と社会実装をさらに推進します。

AI(遺伝的アルゴリズム)の活用例
講義で学べること
建築DXの基礎から業務への活用、組織・経営への展開までを段階的に学びます。
全14回のオンデマンド形式の講座です。各回は約60分の講義動画と、講義内容を振り返るパネルディスカッションで構成されています。なお、最終回は対面とオンラインのハイブリッド形式で実施します。
本講座は、BIMソフトやAIツールの操作方法を習得する実習形式ではなく、建築DXを推進するための知識や考え方を学ぶ講座です。
●前半(第1回~第6回)
BIMの基本概念や国内外の動向、設計報酬に加え、AIの仕組み、データ活用、業務利用上のリスクを学びます。
●後半(第7回~第13回)
国際標準や法規、設計デザインにおけるBIM・AI活用に加え、生成AI、AIエージェント、業務導入、経営への展開を学びます。
●総括(第14回)
講座全体を振り返り、建築DXを実務や組織で推進するための課題と今後の取り組みを整理します。
※カリキュラムは変更となる場合があります。

講義イメージ①

講義イメージ②
講師一覧
建築分野と情報分野の双方に精通した本学教員と、第一線で活躍する実務家教員が講義を担当します。

吉田 哲 特任教授
株式会社 日建設計
設計技術部門 テックデザイングループダイレクター

尾門 智志 特任准教授
株式会社 日本設計
ライフサイエンス部主管
カリキュラム
※表は左右にスクロールしてご覧いただけます。
| 回 | A:建築 I:情報 |
主なテーマ | 主な内容 | 講師 *:外部講師 |
講座配信日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | A | BIM事始め | BIMとは何か、BIMの基本的な考え方 | 岩村 雅人 | 11/30(月)公開 |
| 第2回 | I | AIを業務で使うためのリスクと考え方 | AIの限界、業務利用上のリスク、法律・倫理・著作権、安全な利用 | 三木 良雄 | 11/30(月)公開 |
| 第3回 | A | BIMの背景と歴史・現状 | 日本のBIMの歴史・特徴、建築BIM推進会議、確認申請のBIM化 | 吉田 哲 | 12/8(火)公開 |
| 第4回 | I | AIはどのように考えているのか | 人工知能、機械学習、モデリング、深層学習 | 三木 良雄 | 11/30(月)公開 |
| 第5回 | A | 設計報酬とBIM | 設計報酬、EIR、BIMマネジメント、スタッフィング、データマネジメント | 吉田 哲、岡本 尚俊* | 12/15(火)公開 |
| 第6回 | I | AIはデータで決まる | データの重要性、データ中心設計、非構造化データ、AI時代のデータ基盤 | 三木 良雄 | 11/30(月)公開 |
| 第7回 | A | BIMのスタンダードとISO | 海外のBIM動向・事例、ISO 19650、国際規格の活用 | 高橋 李苑* | 1/12(火)公開 |
| 第8回 | I | 生成AIの仕組み | Transformer、BERTとGPT、LLMとその限界 | 三木 良雄 | 11/30(月)公開 |
| 第9回 | A | 法規のDX | 法適合確認のDX、仕様書等におけるAI活用 | 前半:吉田 哲 後半:岩村 雅人、三木 良雄、高橋 勝季* |
1/19(火)公開 |
| 第10回 | I | AIエージェント | AIエージェント、RAG、MCP、マルチエージェント | 三木 良雄 | 11/30(月)公開 |
| 第11回 | A | 設計デザインのAI+BIM最新動向 | 生成AIとモデリング、レンダリングと生成AI | 尾門 智志 渡辺 健児* | 2/2(火)公開 |
| 第12回 | I | 業務活用事例 | 文書作成、設計分析、システム開発支援、AI導入の進め方 | 三木 良雄 | 11/30(月)公開 |
| 第13回 | A | BIMと経営 | デジタル経営、経営におけるBIMの位置付け、投資効果、DXツールとしての活用 | 平山 秀樹* | 2/16(火)公開 |
| 第14回 | 講座振り返り | 成果発表、全体振り返り、今後取り組む課題の整理 | 岩村 雅人、田中 久弥、吉田 哲、尾門 智志 | 3/5(金)※ |
※3/5(金)の講義は対面・配信のハイブリッド形式で実施予定です。
※講座配信日は予定です。変更が生じる場合があります。
開催概要・お申込み
| 主催 | 工学院大学 デジタル構築環境研究センター(DigiBEセンター) |
|---|---|
| 対象 | 建築・設計・施工・DX分野の実務者 |
| 受講料金 | 132,000円(税込) |
| 開講日 | 11月30日(月)開講予定 |
| 受講形態 | オンデマンド配信(最終回は対面を含めたハイブリッド形式) |
| 講義時間 | 1回約60分×全14回 |
| 受講のご案内 |
【実施上の注意】 【受講上のご案内】 【受講規約】 |
