工学院大学学生支援GP「いのち・つなぐ・ちから」

地域とのコミュニケーションを活かした新しい防災・学生支援の取り組み
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参加者・学生の声

vol3.谷野紀子さん

防災訓練を見学することになったきっかけを教えてください。

工学院大学後援会では、工学院大学で採択された学生支援GP「いのち・つなぐ・ちから」の取り組みに賛同し、学生支援GP協力ワーキンググループ(WG)を立ち上げました。そのWGの活動の一環として、2010年10月5日に新宿キャンパスで開催された防災訓練に私を含め、3名で見学することになりました。

防災訓練はいかがでしたか?

多数傷病者対応訓練

大規模でびっくりしました。訓練が始まると同時に、真っ暗になり驚きました。でも、実際に震災が起きたら、電気は消えて暗くなりますよね。そういうことから、きちんとやることはとても大事だなと思いました。学生たちが避難してくると職員の方たちが「水と食料は学内に十分にあります。学校から出ないでください」と声をかけているのを見て、とても安心しました。震災にはどこで遭遇するかはわかりませんが、大学内にいれば安心だということが分かりました。また個人的にはこの訓練の後、震災への関心が高まり、いろいろと考えるようになりました。

体験型の訓練には参加されましたか?

炊き出し訓練を見ました。非常食も進化していて、お湯を入れるだけで50人分のご飯ができること、さらに、異なる味付けのものを作れると知りました。違う味のものであれば、飽きずに食べられるのでいいですよね。このような食べ物の備蓄がたくさんあるのは安心です。また、仮設トイレも見学しました。震災時にはトイレが一番困ると言われています。大学では、地下3階のスペースに多くのトイレを立て、しかも、そのトイレは排泄物の水分を抜き、圧縮することでよりたくさんの人が長期にわたり利用できるものと聞き、驚きました。そのほかにも震度7の地震が体験できる起震車にも乗り、改めて震度7の地震のときには立ってもいられないことを実感しました。

防災訓練を見て、気づいたことはありますか?

全体的にはすばらしい訓練でしたが、どこに避難したらいいのか分からない学生が数多く見られたのが残念でした。震災時の行動については、日ごろから学生に指導していただきたいと思います。また、学生たちは避難後、カードリーダーに学生証を通し安否確認をするのですが、学生証を持ち歩いていない学生が結構いたように思いました。学生証がなければ、先生が一人ひとり確認をしなければなりません。学生証があれば、それだけで無事ということも確認できるので、これまで以上に学生証の携帯を徹底させるようにしていただきたいです。

最後に防災訓練を通して感想を。

訓練後の反省会で、専門家の方が「1人の専門家より100人の少しの知識がある人が重要」とおっしゃっていましたが、そのとおりだと感じました。緊急時には、一人ひとりが自分にできる行動をしなければならないということを実感しました。特に、震災時は学内だけでなく、周りと連携をしなければならないので、学生の力は大きく、とても役に立つと感じました。

緊急時には想定外のことがあると思うのですが、大学は私たち親が考えている以上のことを考えてくれているということがよく分かりました。ひとつだけ要望を申し上げるなら、このような大規模な防災訓練をしていること、そして、大学では、震災に備えてさまざまな準備をしていることを、もっと発信してほしいと思います。
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