新宿アトリウム完成

2020 / 09 / 15

新宿アトリウムのリニューアル工事が完了し、工学・建築・情報の要素を含む最先端のデジタルアート表現の場に生まれ変わりました。

巨大スクリーンの中央には、常設では日本初となるキネティック・ウォール(可動式の壁)が極彩色の繊細な光を放ち、立体的に動きます。最新のプロジェクションマッピング装置や立体音響システムも設置され、映像・音響・照明を用いたさまざまなクリエイティブ表現を行うことが可能です。
リニューアルには、本学建築学部の教員が携わりました。西森陸雄教授(建築デザイン学科)が設計を担当、テーブルやソファーなどの家具の選定はインテリアデザイン分野が専門の塩見一郎教授(建築デザイン学科)が担当しました。

「大学」と「社会」の接点として、日常に賑わいを創出するとともに、ステージイベントやライブ配信イベント、パブリックビューイングなどさまざまな用途に活用できます。

1. キネティックウォール(動く壁)

スクリーン中央部分の壁(6m×4.8m)が凹凸に可動し、従来の枠組みを超えた立体的な映像表現が可能です。シンプルな映像信号で制御が可能なため、多分野の人々が、アイデア次第で多様なデジタルアートを実装できます。また、高品質のLEDが内蔵されており、内側から繊細に発光することで表現の幅を広げます。

2. 最先端のプロジェクションマッピング設備

大規模キャンバスに最適化された最先端のプロジェクションマッピング設備を搭載。30,000ルーメンの高輝度、4K(3,840×2,160pixcel)解像度で、ディテールまで鮮明に映し出します。横16m×縦12.8mの巨大スクリーンで繊密な映像を楽しめます。

3. 3D立体音響システム

スピーカー8台とサブウーファー1台に囲まれ、空間全体で立体音場を生成する3Dオーディオシステムを導入しています。リスニングポイントが限定される一般的な「サラウンドシステム」とは異なり、複数の音像を前後左右上下遠近に定位および移動させることができるため、没入感ある3D環境音を再生することが可能です。

4. 環境演出

可動式のテーブル・いす、ホワイトボードがアトリウムに常設されており、仲間と学び合う場やくつろぎの空間として自由にご利用いただけます。床にはオーク材を使ったパーケットフローリングを全面に取り入れるなど、アトリウム全体が木材を活かした、モダンで洗練された空間になっています。日中は、常時スクリーンに環境コンテンツが流れ、その場にいる人々の創造性を刺激します。

イベント会場としての機能も併せ持ち、スクリーン下の壁面には、折り畳み式舞台が収納されており、イベント時にはステージ空間へと早変わりします。