B. P. Wendy 「鳥人間コンテスト2021」参戦レポート

2021 / 09 / 03

学生プロジェクト「Birdman Project Wendy」が、8月1日(日)に滋賀県彦根市の松原水泳場で開催された「鳥人間コンテスト2021」に、4年ぶりの出場を果たしました。新型コロナウィルス感染対策のために大会は無観客で行われました。

大会前々日、7月30日の午後に、3・4年生を中心に選抜された学生たち20名が現地入りしました。大会に向けて代表とパイロットが安全講習会を受講し、この日は終了しました。
大会前日の7月31日には、朝8時にメンバーが会場に集合。機体が運ばれてきたトラックと合流し、設営地へ機体を搬出しました。
11時ごろから、午後の機体審査に向けて、機体の組み上げをスタート。長時間の作業のため、熱中症対策の飲料や感染症対策のハンドアルコールを10~30分おきに、チーム内で配布するようにしました。

無事に機体が組みあがり、昼過ぎには機体審査を合格しました。審査を通過したあと、一旦機体は解体し、長時間の運搬で機体に不備が生じていないかなど大会に向けた最終のメンテナンスを行いました。

大会当日は早朝に会場に集合し、5時過ぎには組み上げが完了。機体を設営場所からプラットホームへと少しずつ移動させていきます。
8時ごろ、いよいよ「Birdman Project Wendy」のフライトの順番がきました。この瞬間のために、これまでの設計、製作、テストフライト、パイロットトレーニングに多くの時間を費やしてきました。

結果、フライト距離は、418m。
目標だったチーム記録更新には届きませんでしたが、13年ぶりの定常飛行を成し遂げ、チームにとって大きな前進になりました。
機体を湖から回収して解体作業を行い、15時頃には撤収しました。機体のパーツがフライト後とは思えないほどきれいな状態で残っており、メンバー一同驚きました。

今大会の機体「かささぎⅡ」は、世代交代が多い学生チームでもスムーズに引継ぎを行えるように、シンプルな設計ながら精度が高い機体を心掛けています。今大会での大きな一歩を、次世代へとつなぎます。

9月2日のテレビ放映を見逃してしまった方、もう一度B.P.Wendyの勇姿を見たい方、TVerで見逃し配信中です。(9/3現在)

代表 カピー アレクスィーさん(建築学科3年)コメント
このコロナ禍で一つの機体を完成させて、実際に湖で飛ばすという経験は、チームを大きく成長させるとても大切な機会になりました。目標だったチーム記録の更新は叶いませんでしたが、今まで見えてこなかった多くの課題を見つけることができました。楽しい事ばかりではなく、毎日苦労の連続で何度も辞めたくなる事もありましたが、それでも継続する意味を、この経験を経て私自身学ぶことができました。このご時世の中お力添え頂きました全ての方に心より感謝申し上げます。引き続きチーム一丸となり頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

機体責任者 吉川 昂汰さん(機械理工学科4年)コメント
5km飛ぶと掲げた一方で目標を達成できなかった現実は設計者として力不足を痛感しています。しかし、コロナ禍で機体の設計や製作が難しい中、乗り越えられたチームを誇りに思います。さらに私を責任者として受け入れてくれたメンバーや先生、先輩方に非常に感謝しています。今大会の反省を生かし今後さらなるチームの成長を期待しています。

学生プロジェクト

学生グループによる理工学に関する創造活動。世界一を狙う「ソーラーチーム」や、キャンパスで採取した蜂蜜を商品化している「みつばちプロジェクト」など10を超える団体が活動中。