工学院大学ロボットプロジェクト「NHK学生ロボコン2022」で特別賞受賞

2022 / 06 / 14

学生プロジェクト「KRP(工学院大学ロボットプロジェクト)」は、6月12日(日)大田区総合体育館で開催されたNHK学生ロボコン2022~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~に出場し、特別賞(東京エレクトロン株式会社)を受賞しました。

第1戦(赤)の様子。ピットメンバー6人で機敏に対戦準備。
第2戦(青)の様子。黄色いボールを相手(中央)に発射したものの、相手が先に建て直しを完成し試合終了。

同大会は、全国の大学と高専・大学校が集うロボットコンテストで、世界大会「ABUロボコン」に日本代表として出場するチームを決める予選でもあります。毎年競技内容が変わり、今年のテーマは「ラゴリ」と呼ばれるインドの伝統遊戯をモチーフとした、ボールでウレタン製のタワーを倒す競技です。 6月12日の本戦には、第2次ビデオ審査を通った16校が参加し、予選リーグの後、決勝トーナメントが行われました。各チームは2台のマシン(R1、R2)を製作し、タワーを崩す、元通りに建て直す、相手マシン頭上のボールを落とす機構を組み上げました。久しぶりの観客がいる開催で、応援席には卒業生や1年生の姿が見られました。

KRPが製作した2台の手動マシンは、順調に作動。2戦連続でR1は予定通りの動きでタワーを確実に倒しました。相手ロボットの頭上ボールを落とす際に使うボールは、R2が所定位置に取りに行くルールです。ほとんどのチームはR2が取って来たボールをR1に接近して渡す仕組みを採用していたのに対し、KRPはパスを採用。R2が数メートル離れたR1に向けてボールを投げ、見事R1のネットに入るたびに、会場からは「おぉ!」と歓声が上がりました。KRPの最終得点は上位6校に入れず予選リーグまでとなりましたが、この機構の独創性と学部2-3年生を中心とするチーム構成から、特別賞(東京エレクトロン株式会社)が授与されました。特別賞受賞は2年連続です。

試合ごとに行われるカウントダウンは、声を出さず拳を振り出して応援。
集合写真。早くも次年度決勝トーナメント進出を目標に掲げました。

KRPは、2018年から2020年は審査を通過せず大会に出場できませんでしたが、メンバーが一丸となって体制改善に奮闘。チーム力を強化した結果、マシンは2試合ともにトラブルなく動き、強豪を相手にしっかり試合ができたことに、メンバーは大きな充実感を得ました。大会終了後の全体ミーティングでは早くも次の大会に向けてのアドバイスがあり、1-2年生は真剣な表情で頷いていました。

7月18日には、テレビ放映されます。