工学院大学ロボットプロジェクトが「NHK学生ロボコン2025」に出場

2025 / 06 / 18

工学院大学ロボットプロジェクト(以下、KRP)が、6月8日(日)、大田区総合体育館で開催された「NHK学生ロボコン2025」に出場しました。

「NHK学生ロボコン」は、与えられた競技課題をもとに、自らのアイデアを駆使してロボットを製作し、競技を通して技術力と独創力を競う大会です。今年は、事前審査を通過した17チームが参加し、「ロボットバスケットボール」をテーマに熱戦が繰り広げられました。ルールにより20秒ごとにオフェンスとディフェンスが交代するなど、スピーディーな展開が求められる競技となりました。

KRPは1勝1敗で惜しくも予選敗退しましたが、安定したドリブル技術とディフェンス力が評価され、特別賞(マブチモーター株式会社)を受賞しました。

試合開始直前、カメラに向かってKRPポーズ!

前日から学部4年生2名、学部3年生4名が会場入り。ロボット審査では、仕様通りの重量、寸法であるかの計測が行われました。KRPの機体は軽微な調整のみで無事に審査を通過しました。その後はテストランで機体の動作確認を行いました。練習場所と本番の環境では床の硬さやバスケットボールゴールリングの素材が異なるため、ドリブルの操作、ボールの投射角などの調整を続けました。

いよいよ大会当日。予選1試合目は大阪大学と対戦しました。KRPがオフェンスを先取。開始直後にロボットがスムーズにドリブルを披露し、3点エリアからシュートを行います。ボールが大きく弧を描きますが、惜しくもリングまで一歩届かず、得点にはなりませんでした。2度目のオフェンスターンでは、ドリブルの際にボールを落としてしまい、時間切れ。3度目のオフェンスターンで大阪大学のファールにより、工学院大学が3点をゲット。3-0で勝利しました。

ボールをつかみドリブルを行うオフェンス用ロボット
シュートを放ち大きく弧を描くボール。惜しくもリングまで一歩届かず。

予選2試合目は、東京大学と対戦。東京大学に開始9秒で3ポイントシュートを決められます。KRPのオフェンスターンでは機体が動かず、調整が続きました。その後も相手チームの厳しい攻撃が続きます。ゴール下を守るディフェンスロボットの活躍により何度かシュートを阻止するも、すべては防ぎきれず0-8で試合を終えました。試合には負けましたが、優勝校である東京大学のシュートを阻み続けたディフェンス力が評価され、特別賞の受賞へとつながりました。ディフェンスロボットの大きなネットが張り巡らされた機構は、その名も「サチコ機構」。某演歌歌手のゴージャスな衣装から着想を得て名づけられました。

大きなネットでゴール下を守るディフェンス用ロボット

KRPはNHK学生ロボコンに2年ぶり18回目の出場。昨年出場できなかった悔しさをバネに、頑張ってきました。製作段階ではスケジュール管理を徹底して、機体製作に早い段階で目途を付け、細部の調整や2次ビデオ審査対策に力を入れて、大会出場までこぎつけました。KRP代表上迫怜雅さん(機械システム工学科)は「がむしゃらに挑戦して自分たちができることにどんどん手を付けていき、最終的には実現可能な戦略に絞っていくことができました。チーム内のモチベーションを保ち、やる気のある仲間をどんどん増やし、次の大会へとバトンをつなげたいです」と大会を振り返り、今後の展望を語りました。

マブチモーター株式会社様より特別賞を受賞

大会の様子は、7/21(月・祝)午前10時5分からNHK総合で放送予定です。