工学院大学ロボットプロジェクトが「NHK学生ロボコン2023」に出場

2023 / 06 / 14

工学院大学ロボットプロジェクト(KRP)が、6月4日(日)、大田区総合体育館で開催されたNHK学生ロボコン2023に出場しました。NHK学生ロボコンは、各地方での2回のビデオ審査を勝ち残った22チームが集結し、現地で対戦する全国大会です。KRPは惜しくも予選敗退しましたが、2試合ともに得点を挙げ1勝1敗と健闘しました。

第1戦(青)の様子。今年は多くの観客が入り、応援席からの声援に励まされながら対戦。
第2戦(赤)の様子。順調に得点を重ねる。

今大会の競技テーマは、カンボジアのユネスコ世界遺産「アンコールワット」をモチーフとした輪投げゲームです。うさぎロボットとぞうロボットが協力して、ステージに設置された11本のポールにリングを投げ入れ得点を競います。また、決められた8本のポール全てにリングを投げ入れることを「チェイヨー」と呼び、その時点で勝利が確定するルールです。

工学院大学ロボットプロジェクトは、前日から学部3年生のメンバー6名が会場入り。ロボット検査では約350gの重量超過が判明しましたが、減量を重ねて検査をクリアし、テストランに臨みました。

ぎりぎりまで調整を続ける
テスト走行で機体の動作を確認

大会当日は、前日のテストランで出た課題を踏まえて、ぎりぎりまで機体の調整を行います。会場に持ち込んだ3Dプリンタを使い、予備パーツを当日朝に完成させて、予選グループの試合を迎えました。
予選1試合目は東京大学と対戦。直前まで続けた調整が間に合い30点を得点しましたが、開始約40秒で東京大学の機体がチェイヨーを達成、惜しくも敗戦となりました。 予選2試合目の対戦相手は筑波大学。試合開始と同時にぞうロボットとうさぎロボットが素早く動き出し、順調に90点を獲得。筑波大学の機体は得点に届かず、90-0で勝利となりました。

2試合目勝利の瞬間、ガッツポーズ。
大会終了後、KRPメンバーが集合。ピットメンバーからは後輩を鼓舞する言葉がかけられました。

予選の結果、工学院大学は1勝1敗となり、グループ内で2連勝した東京大学が決勝トーナメントに進出しました。 ロボコンでは、決勝トーナメントであっても急に不具合が発生し、機体が動かないトラブルに見舞われることもあります。そのような中、本学チームは毎試合機体が動き得点を挙げました。
KRPは、2021年と2022年にもNHKロボコンに出場し特別賞(東京エレクトロン)を受賞していますが、実は、勝利は2017年以来6年ぶり。 ここ数年のレベルアップを実感する結果で、チームにとって次につながる貴重な経験になりました。 試合終了後すぐに、控えエリアに戻ったメンバー6人が試合結果を振り返り、改善点を話し合っていました。

次年度は3年間の出場で得た経験を引継ぎ、4大会連続の出場と、決勝トーナメントの進出を目指します。 7月17日(月・祝)には、大会の模様がテレビ放映されます。ぜひご覧ください。