ソーラーチームが世界大会の挑戦を報告 スポンサー企業など50名が来場

2025 / 12 / 08

工学院大学ソーラーチームは、今夏に行われた世界大会、Bridgestone World Solar Challenge 2025(BWSC)の参戦を振り返る報告会を新宿キャンパスで開催しました。会場にはスポンサー企業をはじめ、メディアや卒業生等学内関係者、約50名の来賓が参加。学生が中心となり、オーストラリア3000kmを走破した6日間のレースと、その裏側にあった技術開発・チーム運営のプロセスを紹介しました。

第一部としてIzumi Pavillionで行われた参戦報告会の冒頭では、チームリーダーの正山博基さんが挨拶し、学生主体で設計・製作した車体「CYGNUS」の開発経緯や、チームにとってのBWSC参戦の意義について語りました。続いて顧問の濱根洋人教授(機械システム工学科)の挨拶の後、正山さんと車体の設計を行った井上隼輔さんによるプレゼンテーションが行われ、全部品を学内で製作した“Built at Kogakuin”の体制、現地での調整、レース中のトラブル対応や気象判断を伴うレース戦略など、学生が主体となって意思決定し走り抜けたプロセスが紹介されました。

質疑応答ではスポンサー企業から具体的な技術面の質問が寄せられ、学生たちは現地での経験を踏まえながら丁寧に回答しました。プレゼン後には、場所をアトリウムに移し、展示されたCYGNUSを背景に記念撮影を実施しました。

その後は車体を囲んでの懇親会を開催しました。大会終了から約3か月が経ち、船便で日本に戻ってきたCYGNUSを間近にしながら、学生と来場者が和やかに交流。開発の裏話や現地での苦労、次期車両の構想など、報告会だけでは語りきれないエピソードも多く飛び交いました。

BWSC2025では、日本勢2番手となるチャレンジャークラス13位で完走した本学チーム。設計・製作・レース運営のすべてを学生主体で進める姿勢は、来場者からも高い評価を頂きました。今回の報告会は、挑戦を支えてくださった皆様への感謝を伝えるとともに、学生たちが次の一歩へ踏み出す節目となりました。