ソーラーカープロジェクトがクラス優勝と部門優勝の2冠制覇

優勝の速報をお送りします。
2012 / 08 / 09
工学院大学ソーラーカープロジェクトは、World Green Challenge 2012(秋田県大潟村、2012年7月28日~31日)のソーラーカー部門チャレンジクラスに出場し、第1位に入賞、ソーラーカー部門チャンピオンになり、クラス優勝と部門優勝の2冠を制覇しました。
トロフィーを掲げたドライバーの成澤寛人さん(大学院機械工学専攻修士2年)
トロフィーを掲げたドライバーの成澤寛人さん(大学院機械工学専攻修士2年)
レースは3日間で計24時間の周回数を競い合います。1周25kmのコースを36周して900kmを走破、同プロジェクトソーラーカーは各日全てトップをキープし、優勝しました。今大会は、昨年度より走行時間が25時間から24時間に短縮され、また各日のレース終了時間が午後5時から午後7時に変更されました。太陽光発電が見込まれない悪条件にもかかわらず、昨年度の同周回数を達成して大幅な記録更新を果たして2冠制覇しました。

大会に参戦したソーラーカーはフォームコアを用いた特殊カーボンボディーの4輪車で、レーシングシートや幅広のシートベルトを採用し、世界で最も安全な車両をビジョンに掲げています。寝る姿勢が基本である薄型3輪の他のソーラーカーとは異なり、4輪と安全なシートポジションで優勝できたことは、ビジョンが正しかったことの証明にもなりました。

今大会の参加にあたり、同プロジェクトは大会10日前までに耐久レースのロングランに合わせた足回りのチューニング等を行いました。また、4輪の特長を活かして人的なムラを防ぐタイヤチェンジャー、電動式の太陽電池追従システム、リチウムイオン2次電池とホイルインモータを最適化するエネルギーマネージメントソフトウェアなどを開発しました。

現在、2年に1度開催されるオーストラリア大陸約3000キロをソーラーカーで縦断する「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」に標準を合わせ、出場を目指しています。7月末に発表された来秋のオーストラリア大会は、4輪が義務づけられる大幅なレギュレーション変更がされ、同プロジェクトのソーラーカーの活躍が期待されます。

プロジェクトリーダ高木智哉さん(大学院機械工学専攻修士2年)のコメント

「本学チームは4輪のノウハウはすでにある。世界で最も有名な大会が我々の設計思想に近づいてきた。世界優勝を目指したい!」
ソーラーカー(KGU_S12:世界初ボディー、4輪、レーシングシート、低重心の新コンセプト車両)
賞状とトロフィー
クラス優勝と部門優勝の2冠を制覇したメンバー