ソーラーチームがWGC参戦、最終日レポート

2021 / 08 / 11

工学院大学ソーラーチームが、8月9日から大潟村ソーラースポーツライン(秋田県南秋田郡大潟村)で開催された「ワールドグリーンチャレンジ(WGC)」に参戦し、準優勝しました。

レース最終日は、朝から土砂降りの雨が続き、開始時間が約4時間後ろ倒しになりました。さらに悪天候の影響で道に水が溜まり、1周6kmのコースに変更。安全のため最大速度が時速60kmに制限されました。

深夜から大雨が降り続いた2日目

急遽のコース変更で、折り返し地点で全長5mの長い車体がコーナーを曲がり切らず、苦戦する場面がありましたが、約3時間、雨で視界が悪い中でも慎重に走行を続け、333周回ポイントを記録。総合第2位でゴールしました。

最終日はドライバー4人全員が交代で運転し、次のレース向けて、悪天候下でのレース経験を積むことができました。

表彰状を受け取った1年生ドライバー

コロナ禍で昨年はレースに出場できず、「ワールドグリーンチャレンジ」には3年ぶりとなった工学院大学ソーラーチーム。誰も大会に出場した経験がない中で、2日間の試行錯誤の挑戦を終えました。それぞれが多くの課題を見つけた今大会。2022年の「ワールドグリーンチャレンジ」での首位奪還、そして2023年の世界大会優勝に向けて、さらに強いチームを目指します。

リーダー 松田直大さん(機械工学専攻修士1年)コメント

車体の製作や走行だけではなく、チーム運営やメンバーの体調管理も含めたすべてがレースであることを実感しました。全員が初めての参戦で多くの課題が見つかりましたが、卒業した先輩たちが残してくれた車体で経験を積むことができたのは、これからのチームにとって大きな財産になりました。今回学んだことを、次のレースに必ず活かします。

ドライバー 中川立土さん(機械システム工学科1年)コメント

プロジェクトに入って3カ月しか経っていない中で、レースでファーストドライバーを務めることになり、期待とともに不安も多くありました。レース中に車両のことを常に観察できるのはドライバーだけなので、車両の設計・設備を詳細に把握しチームと最適な連携をとるためには、まだまだ勉強が必要だと実感しました。チームの運営面でももっと自分にできることを増やしていき、2023年にオーストラリアで開催されるレースでは主力メンバーとなれるよう頑張ります。