講習会「建物被害対応の実践トレーニング」を開催しました

2017 / 09 / 22
9月22日(金)、 講習会「建物被害対応の実践トレーニング」を本学新宿キャンパス第1会議室で開催しました。久田嘉章教授(建築学部まちづくり学科)による開会挨拶で始まったこの会は、座学のあと、災害現場を想定した部屋に移り、ポイントを宮村正光先生(工学院大学客員研究員)らに教わりながら、参加者各自がiPhoneを用いて、被害状況確認と報告実践しました。
開会の挨拶をする久田嘉章教授(建築学部まちづくり学科)
地震災害時、事業者は施設の安全確認のため建物の被害状況を早期に把握し、対応する必要があります。しかし、超高層ビルや商業施設等で被害状況を把握するのは容易ではありません。さらに、建築専門家がすぐに駆けつけられないことも考えられます。
この講習会では、建築専門家ではない建物使用者、管理者および所有者が、地震による建物被害の確認を行う際に役立つ内容として、建物被害の特長や被害の見かたを学び、「建物チェックシート」等を用いた被害調査を体験しました。建築専門家でなくても建物調査の仕方が理解できる内容のため、平日昼間の開催にもかかわらず、事前申し込みの定員はすぐに埋まり、講習会当日は質疑も盛んに行われました。
窓のひび割れや天井板の落下を想定した会場で、アプリを使っての被害情報報告のポイントを学びました。
講師の一人である宮村先生は、大規模震災後の効率的な情報収集と継続使用判定に関する研究の第一人者で、本学建築学部まちづくり学科の教授を2016年3月まで務められました。新宿駅周辺防災対策協議会の幹事としても防災活動に関わり、現在は工学院大学客員研究員として、建築学部久田研究室で研究を続けています。