高層ビルの壁面調査へドローンを活用する実証実験を行いました

2018 / 10 / 23
10月21日(日)10:00-、損保ジャパン日本興亜本社ビル(新宿区西新宿)において、高層ビル壁面の健全性の調査へドローンを活用する実証実験を行いました。
この実験は、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、SOMPO ビルマネジメント株式会社、SOMPOリスクマネジメント株式会社と、本学建築学部の田村雅紀教授(建築学科)、村上正浩教授(まちづくり学科)が共同で実施しました。2017年9月の実験に続き、2回目の実施でした。
壁から15Mほど離れた場所にドローンを飛行させ、外壁パネルの様子を観察しました。
光学カメラおよび赤外線カメラを搭載したドローンに、専用の望遠レンズを取り付け、壁面の健全性(ひび割れ、欠け、浮き、シーリングの状態 等)を把握する基礎データを収集することができ、目的は達成されました。地上60mの高さまで実際に飛行させて、地上モニターで壁面の状態を確認することができました。現在、同研究室で詳しいデータを解析中です。

ドローンの飛行操作は損保ジャパン日本興亜の社員様、撮影と得られた映像データの解析は本学学生と、分担して実施しました。この分担に先駆け、田村研究室の学生は、損保ジャパン日本興亜の研修所にて、対象箇所のドローン撮影方法を教わって当日に臨みました。
今回の実験中、電波の干渉等が要因と考えられますが、ドローンの飛行に影響を与える場面がありました。無事実験を終了できましたが、高層ビル街でドローンを運行する難しさを実感する実験でした。今後も、高層ビル街でのドローンの安全飛行に関する検証を続けます。