新宿駅周辺の防災訓練の運営に、本学教員と学生が参画

2019 / 11 / 14

11月8日(金)、本学新宿キャンパス、新宿中央公園、新宿ファーストウエストを会場とした「地震防災訓練」が行われ、本学は開発機器を活用し、教員と学生が運営に携わりました。

訓練は、新宿駅周辺防災対策協議会が主催し、新宿駅周辺に事業所を置く団体が現地本部運営役、一時滞在施設運営役、帰宅困難者役に分かれ、発災直後から一時滞在施設・現地本部閉鎖までを疑似体験しました。今年は、帰宅困難者が新宿中央公園に集まり、新宿ファーストウエストビルが一時滞在施設として帰宅困難者を受け入れ、現地本部のある工学院大学では、無線や各会場固定カメラにより、地域全体の様子を見ながら、鉄道の再開情報や受入終了などの指示を出しました。

新宿区の担当者からは、新宿中央公園の災害用トイレについて、設置方法や利用方法の説明がありました。新宿警察署の警察官が、中央公園から一時滞在施設までの誘導を担当するなど、地域一丸となって様々な備えを確認・体験し合いました。

本学は、災害時には西口現地本部となり、新宿区災害対策本部と連携して地域の混乱防止と応急活動を支援する役割を担います。毎年、このような実績的な訓練を企画から関わり、本学が開発する本部立ち上げキットや情報発信ツールを訓練で使用することで、「逃げる必要の無いまち」の実現に近づけています。アンケートで得た意見や感想は、次年度の訓練シナリオや機器の改善に反映され、地域としてのPDCAが回る仕組みを構築してきました。学生もこの訓練の準備、当日運営(時間管理、記録、情報共有システムへの入力)、アンケート集計を通して経験することで、防災意識の高い人材として卒業後の活躍が期待されています。