「事業所の地震対策」講演会が本学で開催

2019 / 11 / 19

11月14日(木)、本学新宿キャンパスで、講演会「事業所の地震対策」が開催されました。この講演会は、「新宿防災ウィーク2019」の一環として開催され、司会を本学の村上正浩教授(まちづくり学科)、開会挨拶を久田嘉章教授(まちづくり学科)が務めて、講演会が始まりました。

まず、気象庁の岡部 来 氏(地震火山部地震津波監視課調査官)から、「長く続く大きな揺れからあなたを守る~気象庁の長周期地震動に対する取組について~」のタイトルで行われました。最初に、気象庁が発信する情報と地震の揺れ、高層ビルでの被害が、過去の実例を元に紹介されました。次に、長周期地震動階級を定義して発信していることに触れ、階級3~4では高層階で被害が発生している恐れがあり、予測情報は、エレベーターの運行制御や館内アナウンスによる身の安全の確保などに利活用されていることが示されました。

続いて、東京消防庁の水村 一明 氏(防災部震災対策課長)から、「地震による室内被害の実態とその対策」のタイトルで行われました。過去の地震で、家具類の転倒・落下・移動が原因でケガをした割合と被害の写真が冒頭に紹介され、事前に固定しておくことで、室内被害が減り、命を守ることができると強調されました。調査結果を元に、レイアウトの工夫など高層階で特に留意する具体的な対策についての説明が始まると、新宿駅周辺の事業所から参加した多くの聴講者が、真剣にメモを取る姿が見られました。