八王子市中野町の地域点検マップを、村上研究室(まちづくり学科)の学生が更新・配布

2019 / 11 / 08

10月27日(日)、八王子市中野町で地域防災訓練が行われ、村上研究室(まちづくり学科)の学生が、自らが更新した防災用地図「地域点検マップ」をお渡ししました。

村上研究室(まちづくり学科)は、2008年に中野町自治会である甲和会から依頼を受け、住民の方々とのまちの防災点検や防災ワークショップを重ね、災害時に注意すべきところや災害時に役立つものなどをまとめた「地域点検マップ」を作成しました。作成したマップは、「防災への備え」とともに、甲和会の全世帯(約700世帯)に配付されました。また、学生たちは町内防災訓練に毎年協力することで、地域の防災について実地でも学んできました。近年、地震や水害などの災害が各地で発生していることや、本学での防災研究が加速し(2016年度、文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」採択)、その成果を反映させることを目的に、村上正浩教授による指導のもと、2018年10月14日に既存のマップをもとに住民の方々と一緒に防災点検を行ったあと、学生たちが住民の方々と何度も打ち合わせを繰り返し、約1年をかけて更新作業を続けました。こうして更新した最新版の地域点検マップを、10月27日に行われた地区の防災訓練で学生が直接お渡しました。当日、訓練に参加した方からは、平時の備えを進める気持ちが聞かれました。

最新版は、中野町甲和会を6つに分け、全体図と併せて計7枚で構成されています。事前に住民の方々と学生が現地を歩き、日頃の様子や高齢世帯の割合など、見聞きしたことと感じたことが反映されています。実際に住民の皆さんが防災訓練などで地域の防災設備場所を点検しながら巡り、各家庭で危険箇所などを記録できることを目的に、地図での色使いは抑える工夫を施しています。

後日、甲和会内の係分担一覧などと地域点検マップを合わせて製本し、約700世帯への配付されました。製本作業と配布も学生たちが協力しました。

※画像クリックでPDFファイルをご覧いただけます。