建物を解体してから誕生するまで

掲載日:2011/10/07

「建築材料担当」建築学部建築学科 田村雅紀です。

 総合教育棟の誕生の瞬間が待ち遠しいですね。それに加え,材料を専門とする私としては,これまで使ってきた建物がどのような形で解体され,建物としての生涯を閉じ,再び「地球材料」に輪廻転生するまでの時間的・空間的に広がる大きな流れを捉えることにも強烈な関心があります。やや話が飛躍しますが,まるで山に登山して張りつめた空気の中で元旦の初日の出の瞬間をゆっくり眺めるような気持ちです。

 国内には都市圏を中心に数多くの建築ストックがありますね。これらは20世紀後半に急速に進んだ人口増加とともに蓄積されたものであって,建物を作るための材料や構法の選択肢の広がりとともに,竣工した建物の形態や構造は実に多様化しているのです。その結果,「解体」や「資源循環性」にもその影響が大きく生じているといえましょう。

 解体から誕生までの様子をじっと見ていると,この場所で生まれ変わり誕生する2つの建物が背負ってきた時代性なども同時に見ることができるのです。感動の嵐です。

解体用重機の運転

解体用重機の運転

解体工事日程の確認

解体工事日程の確認

解体がら調査

解体がら調査

始まった解体工事

始まった解体工事

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