インターンシップ報告その4  坂口拓也君

掲載日:2012/04/05

 建築学部建築学科教授(建築生産分野担当)の遠藤和義です。このブログで募集した八王子キャンパス総合教育棟インターンシップに参加した皆さんからの報告第4弾、坂口拓也君編です。

 

 今回、八王子の総合教育棟の建設現場でインターンシップさせていただきました。総合教育棟はどうやって建てられているのか、また現場監督が現場で実際にどういう仕事をしているのかを学ばせていただきました。

 総合教育棟は四棟に分かれ、A、B棟は在来のRC造、C、D棟はPC造と工法が異なります。RC造では鉄筋を組み、その周りに型枠を取り付けてコンクリートを流し込みます。

 鉄筋を組んだ段階で現場監督は「配筋検査」といって鉄筋の組み方や本数が正しいかなどを確認しなければなりません。これを行ってからでないと型枠を取り付ける作業に移行できません。

 PC造では工場で作った柱、梁、床などのパーツを現場に運搬し、現場で検収後クレーンで吊り上げて取り付けます。この確認作業にも現場監督が立ち会う必要があります。

 このように現場監督は自ら現場で作業するのではなく、実際に作業をする職人さんに指示を出したり、現場を見て回り図面どおりに建物ができているかなどの確認作業が主になります。

 一日のうちに必ず一回は「職長会議」といってそれぞれの業者のリーダーが集まり、当日の作業の変更や、明日の作業の確認などを行います。そういった会議を取り仕切り作業が滞りなく進むように調整したり、危険な作業がある場合などはその場所を立ち入り禁止にしたりして職人さんの安全を確保するのも重要な仕事です。

 このインターンシップで感じたことは、現場監督はコミュニケーション能力が非常に大切だということです。現場で実際に作業するのは職人さん達です。その職人さんとよい関係を築けなければ建物を建てることはできないと実感しました。

 最後に大成建設の皆さん、職人の皆さん、本当にありがとうございました。

写真1:インターンシップ中の坂口拓也君。職人さんたちの安全を守るために看板をつくり現場に掲示します 。

写真2:PC部材の揚重作業

写真3:A棟3Fの床スラブのコンクリート打設。この作業では他の職人さんも手伝います 。

写真4:B棟3Fの壁の配筋。鉄筋につけられているスペーサーでかぶり厚さを確保します。

 

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