掲載日:2012/04/25

 建築学部建築学科教授(建築生産分野担当)の遠藤和義です。

 総合教育棟プロジェクトは、単にそれを建設するだけでなく、学生の皆さんが建築を学ぶための身近で生きた教材となることも狙っています。今回は2つのイベントを紹介します。

 建築学部1年生向けに5月1日(火)の「建築入門」で、八王子キャンパス総合教育棟の設計者、千葉学先生(千葉学建築設計事務所、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授)による講演があります。後期から皆さんも学ぶ総合教育棟の計画・設計の考え方について設計者から直接お話しを伺う貴重な機会です。

 また、5月15日(火)の「建築入門」では現場見学会が予定されています。現在、躯体が養生シートで覆われているので、外から作業はよく見えませんが、いよいよ上棟(躯体の完成)を迎えています。5月に入ると、タワークレーンの解体も始まると伺っています。クレーンの解体はどのようにして行うか?現場の一つの見所です。注意していて下さい。下階では躯体を追っかけて設備工事、仕上工事も始まり、現場に入る職種や作業者も増えています。

上棟したB棟のようす

 

天井裏におさまる空調設備

 

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掲載日:2012/04/25

 建築学部建築学科教授(建築生産分野担当)の遠藤和義です。

 昨年度に続き、八王子キャンパス総合教育棟新築工事を施工している大成建設さんの種元所長をお招きして、第二回現場塾「工事現場の見かた プロジェクトマネジャーは何を考えているか その2」を開催します。

 日時は以下の通りで、遠藤和義担当の「建築施工」の講義中に行います。

 履修している2年生以外も、時間の空いている学生諸君(他学科、大学院生も歓迎)は積極的に参加して下さい。なお、下記2回は同じ内容となります。

第1回

日時:5月24日(木) 9:20-10:50 教室:八王子キャンパス3号館105教室

第2回

日時:5月24日(木) 11:00-12:30 教室:八王子キャンパス3号館105教室

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掲載日:2012/04/07

 建築学部建築学科教授(建築生産分野担当)の遠藤和義です。このブログで募集した八王子キャンパス総合教育棟インターンシップに参加した皆さんからの報告第5弾(最終)、佐藤創一君編です。

 

 今回、進路選択の参考になると思いインターンシップに参加しました。以前に個人住宅の現場には機会があって見学させてもらいましたが、ここまでの規模の現場は初めてで、全く印象も違いました。一週間現場がどのように回っているのか体験でき、そして多くのことを学ばせていただきました。

 現場監督は毎日様々な確認作業や会議でのまとめ役、職人さんたちとの意見交換や安全点検など多くのことを熟さなければならなかったことが非常に印象に残りました。それでも職人さんたちと協力し合い、よりよい建物にしようと仕事に打ち込んでいる姿を見て、やりがいを感じました。

 今回のインターンシップに参加できて、現場の雰囲気、コミュニケーション能力の大切さ、学生である今の時間の大切さなどを知れたのは本当にためになりました。大成建設の皆さん、職人の皆さん、ありがとうございました。

写真1:インターンシップ中の佐藤創一君。KY(危険予知)用紙に、安全確認の要項を書き写す作業を行っています。

写真2:A棟のコンクリート打設中。工区に分割して行っていた。 コンクリートを流し込み、均していく。その前にゴミ等が型枠内に落ちていないか点検も行う。

写真3:総合教育棟の写真。こういった全体の写真を撮るのも仕事のひとつでした。

写真4:右側は梁の型枠。左側は壁の型枠。

写真5:免震装置。免震ピット内は日常は立ち入れませんが、清掃や点検は怠りません。

 

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掲載日:2012/04/05

 建築学部建築学科教授(建築生産分野担当)の遠藤和義です。このブログで募集した八王子キャンパス総合教育棟インターンシップに参加した皆さんからの報告第4弾、坂口拓也君編です。

 

 今回、八王子の総合教育棟の建設現場でインターンシップさせていただきました。総合教育棟はどうやって建てられているのか、また現場監督が現場で実際にどういう仕事をしているのかを学ばせていただきました。

 総合教育棟は四棟に分かれ、A、B棟は在来のRC造、C、D棟はPC造と工法が異なります。RC造では鉄筋を組み、その周りに型枠を取り付けてコンクリートを流し込みます。

 鉄筋を組んだ段階で現場監督は「配筋検査」といって鉄筋の組み方や本数が正しいかなどを確認しなければなりません。これを行ってからでないと型枠を取り付ける作業に移行できません。

 PC造では工場で作った柱、梁、床などのパーツを現場に運搬し、現場で検収後クレーンで吊り上げて取り付けます。この確認作業にも現場監督が立ち会う必要があります。

 このように現場監督は自ら現場で作業するのではなく、実際に作業をする職人さんに指示を出したり、現場を見て回り図面どおりに建物ができているかなどの確認作業が主になります。

 一日のうちに必ず一回は「職長会議」といってそれぞれの業者のリーダーが集まり、当日の作業の変更や、明日の作業の確認などを行います。そういった会議を取り仕切り作業が滞りなく進むように調整したり、危険な作業がある場合などはその場所を立ち入り禁止にしたりして職人さんの安全を確保するのも重要な仕事です。

 このインターンシップで感じたことは、現場監督はコミュニケーション能力が非常に大切だということです。現場で実際に作業するのは職人さん達です。その職人さんとよい関係を築けなければ建物を建てることはできないと実感しました。

 最後に大成建設の皆さん、職人の皆さん、本当にありがとうございました。

写真1:インターンシップ中の坂口拓也君。職人さんたちの安全を守るために看板をつくり現場に掲示します 。

写真2:PC部材の揚重作業

写真3:A棟3Fの床スラブのコンクリート打設。この作業では他の職人さんも手伝います 。

写真4:B棟3Fの壁の配筋。鉄筋につけられているスペーサーでかぶり厚さを確保します。

 

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掲載日:2012/04/02

 建築学部建築学科教授(建築生産分野担当)の遠藤和義です。このブログで募集した八王子キャンパス総合教育棟インターンシップに参加した皆さんからの報告第3弾、 坂上志帆さん編です。

 

 

 私が今回、インターンシップに参加しようと思ったのは、建築施工の授業で現場監督の仕事に興味を持ったからです。

 私が期間中に一番驚いたことは会議の多さです。多い日は1日3回の会議に参加しました。また現場内は思っていた以上に綺麗でした。それは、現場を見に来るお客さんが多いというのもありますが、綺麗にすることで事故が減ったり、工程がスムーズに進むためでもありました。

 私は期間中にコンクリート打設に立ち合いました。打設を行うためには前日までに意匠設計・構造設計の方々と一緒に配筋検査を行い、当日もコンクリートのスランプ値が正しいか、打設部分にゴミが落ちていないかの確認作業がありました。

 また、タワークレーンに登らせていただきました。普段見ている視野だけでなく、高いところから改めて全体の作業工程を確認しました。

 インターンシップを通して、授業で習うことは基本中の基本で実際に仕事をするにはもっと専門知識が必要だと感じました。大成建設のみなさん、職人のみなさんありがとうございました。

写真1:インターンシップ中の坂上志帆さん

写真2:コンクリート現場受入試験に立ち会う坂上さん

写真3:配筋検査のようす

写真4:総合教育棟に想いを込めて配筋検査

写真5:タワークレーンオペレータルーム(なかなか入れませんよ)

写真6:オペレータルームからの眺望

 

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