工学院大学ソーラーチームは8月9日から11日にかけて大潟村ソーラースポーツライン(秋田県南秋田郡大潟村)で開催された「ワールド・グリーン・チャレンジ」に参戦し、チャレンジャー・クラスで3位入賞となりました。本大会は、世界大会に準拠したレギュレーションで、1周25kmのコースを3日間かけて走る国内最長の耐久レースです。
今大会には、オーストラリア大陸約3,000kmを縦断する世界大会「Bridgestone World Soler Challenge 2023」を8位で完走した6号機「Koga」で参戦。世界大会での結果を踏まえ、車両の防水性、防塵性を改良しレースに臨みました。
レース期間中の東北地方は、最終日の8/12に台風上陸が予想された影響で、急遽大会を2日間に短縮して実施することになりました。工学院大学ソーラーチームは、昨年の世界大会で発生した電気系統の車体の不具合を完全解消することができず、不安も残る中で士気を上げレースに挑みました。初日から着実に周回を重ね、最終日には電気系統が一時的に本来のスペック通りの動きを見せてライバル車両と順位争いを繰り広げましたが、最終的には2位と僅差の3位でゴールとなりました。オーストラリアでの世界大会を経験した3人のドライバーと、9月に学生フォーミュラ日本大会に挑む工学院レーシングチームに所属するドライバーの計4人で2日間のレースを走り抜けました。ソーラーチームは本大会の経験を活かし、さらなるチャレンジを続けます。
チームリーダーKENJI GUTIERREZ JIMENEZさん (機械工学専攻修士1年)
昨年のオーストラリアでの世界大会ではトラブルに見舞われ、車両を設計した先輩たちの悔しそうな顔を見てきたので、今大会では良い結果を残したいと思っていました。結果として3位と悔しい順位となってしまいましたが、ライバル車両を追い抜く瞬間もあり、順位争いができたことは良い経験になりました。今後は電気系統トラブルの原因究明をすべく、より時間をかけて分析し次のレースに向けて準備していきます。