ISDCプログラム

「ISDCプログラム」とは
学生と企業が「直接的(ダイレクト)」に「連携する(つなぐ)」、これまでにないコラボレーションプログラムです。学生は、企業の課題に自らの研究でチャレンジし、評価を受けます。
※チームラボ、チームラボアーキテクツとの取り組みは、特別参加型プログラムとして実施しています。
ポイント
- これまでになかった“学生”と“企業”間のダイレクトな連携
- 論文や研究提案をプレゼンテーションし、大学に加え企業も評価に参加
- 日本を代表する流通業、総合建設業、デジタルテクノロジー産業の大手企業が参画(2019年4月現在)
創設の趣旨
- 企業に向けて、既成概念にとらわれない学生の柔軟で斬新な新しい発想を提案
- 在学中に、企業が実際に抱える課題の解決に向けた研究を体験
- より明確かつ具体的な課題への取り組みによる大学教育のさらなる活性化
- グローバルに活躍できる人材の育成
2013年からスタートした本学独自の留学プログラムである「ハイブリッド留学」やキャンパス・アテンディング・プログラム、また学外研修等の推進により、学生が海外で学ぶ機会が拡大しています。異文化と接して養われたグローバル感覚や、海外生活で身につけた主体性・問題解決力を、論文や研究提案などに発揮できる学生に、その力を実現できる機会となります。また、日ごろの研究室では体験できない「リアルな世界」を肌で感じ、研究活動の原動力となることを期待しています。
コラボ学生の選考方法
参画企業
株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク(2015年より参画)
セブン&アイ・ホールディングスの総合ディベロッパー会社で「商業施設開発」「テナントリーシング」「運営管理」の3事業を柱に、セブン&アイのグループ力を活用した質の高い商業施設の開発に取り組む。
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参画企業の協力による現場見学
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株式会社フジタ(2016年より参画)
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参画企業による企業紹介と研究のための事前講義
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チームラボ、チームラボアーキテクツ(2018年より参画)
■チームラボ
最新のテクノロジーを活用したシステムやデジタルコンテンツの開発を行う、アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。
■チームラボアーキテクツ
デジタルテクノロジ-、ア-ト、生物学、建築の境界を越え、新しい時代の都市と自然と人々のありようや、新たな建築や空間のありようを模索する建築集団。
参画企業からの主な課題例
株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク
- 大型商業施設における高齢者のウォーカビリティ向上の可能性
- 新しい人の流れを作るショッピングセンター
- ショッピングセンターにおける子供の居方、過ごし方に関する研究
株式会社フジタ
- タイル付きコンクリート外壁の環境負荷低減型解体方法の研究
- 地方都市における広場の日常的利用に関する研究
- 近代産業都市の密集住宅地における建築および街区の継承と更新に関する研究
メリットと社会的効果
企業側
- 社会貢献活動の一環としての大学教育支援
- これまでとは全く別の角度からの、学生ならではの、柔軟で斬新な視点や発想を知ることができ、新しい視点での問題解決のヒントとなる
学生側
- 研究に伴う経済的負担の軽減
(コラボ支援金で専門書や模型材料の購入、現地調査の費用等を負担) - 自身の専門分野と実社会との関係を意識し、リアルな社会・現場を肌で感じられる
(企業トップや現場リーダー達との意見交換や職場見学などを通して、自らが目指すべき方向を再認識することができる) - 中間発表会、最終発表会には参画企業幹部が出席し講評や評価を実施するため、自らの発想を日本を代表する企業幹部に直接プレゼンすることができ、学生の大きな自信につながる
企業からも評価を受ける論文・設計提案
- 研究計画書が採択された学生は、企業からのコラボ支援金を有効活用して研究を進め、論文や研究提案として学部・研究科に提出。卒業論文・修士論文として取り組むことも可能。
- 最終発表会の場でプレゼンテーションし評価を受ける。参画企業の経営陣や研究テーマに関連した部署のリーダーなども出席する最終発表会の場でプレゼンテーションし、評価を受ける。
参加学生の声
私自身が「学外における子どもの教育・生活環境」の研究に取り組む中で、昨年度行われた株式会社モール・エスシー開発(現、「株式会社セブン&アイ・クリエイトリンク」)からの公募に対し、「地域コミュニティに対してショッピングセンターの果たすべき役割に関する研究」をテーマに参加し、”商業施設”分野についての知識を深めていく中で、様々な気づきがありました。今年度も採用して頂いたことで、社員の方との関係も深まり、実際の現場や社会を身近に感じながら研究を進めています。11月には子どもたちを対象とした秘密基地を作るワークショップ「Boo Foo Woo Challenge~三棟のこぶた基地~」を実店舗で開催予定です。自分たちで考えた企画内容を実社会にアウトプットする機会を頂き、とても充実しています。
オープンデスクでは、チームラボアーキテクツとして日本の事務所や上海の現場に参加しました。そこでは私にとって毎日が刺激的な日々でとても勉強になりました。またチームラボアーキテクツ含むチームラボでは、様々な分野の人がいることで一つの物事に多様な視点が生まれ、非常に面白い現場でした。他にチームラボのアート作品は、実際に体験しないとわからないことが多いため、施工業者との作品のイメージ共有が難しいことがわかりました。そのような中でチームラボは、日々のコミュニケーションや、現場での調整など、細部にまで気を使っており、とても勉強になりました。
そして改めて、現在、私が学生として勉強していることは現場でも生きてくることを感じ、これからも時間を大事に使っていきたいと思いました。このような機会を頂いたチームラボ、チームラボアーキテクツや大学の関係者の皆様には心から感謝しております。
中間発表・最終発表
問い合わせ
工学院大学 グローバル事業部
E-mail :jigyo@sc.kogakuin.ac.jp
TEL :03-3340-0939