2025年3月14日(金)、第9回株式会社フジタISDCプログラム最終発表会を行いました。
株式会社フジタのご支援の下、5名の学生が自身の研究活動を行い、約1年間に渡る研究の成果を発表しました。
学生全員が、最終発表会当日まで発表原稿や発表資料の推敲を重ね、緊張した面持ちで発表に挑みました。
各学生の発表は、その様子をうかがわせるもので、自己の研究分野について、研鑽を積み、そのプレゼンテーションは研究への熱い思いを感じるものでした。
発表後の質疑応答では、最前線で活躍されている企業の方ならではの視点での質問や感想が多く寄せられ、「研究対象地域のみだけではなく、比較対象として、成功事例がある他地域についても調べてみること」への助言や「その住居に住む人の心理面へのアプローチについて」の質問、また、「港湾地区における行政への調査もよく行き届いている」というお褒めの言葉もいただきました。
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【最終発表会の様子③】
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【最終発表会の様子④】
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【最終発表会の様子⑤】
株式会社フジタの各分野の第一線でそれぞれの専門分野でご活躍されている皆さまならではの貴重なご助言やご感想を頂くことができました。そうしたご意見を今後の研究に生かそうと、懸命にメモを取る学生の姿も見受けられました。
最優秀賞、優秀賞の審議においては、どの発表についても譲れない良さがあり、参加者の皆さまの熟慮の上の審査となりました。
株式会社フジタのISDCプログラムも9回目を数え、最終のご講評では、年々上がる研究、発表の質の向上を称えていただくとともに、学部生においては修士課程に進学してからも、プログラムに再度参加してほしいとの暖かいお言葉を頂きました。
次年度以降への期待と激励を頂き、閉会となりました。
【審査結果】
-最優秀賞 馬場 琉斗 (大学院工学研究科 建築学専攻 修士2年)
「都心部における神社のあり方について-神社がもたらす空間的影響に着目して-」
-優秀賞 鍛冶 奈津子(建築学部建築デザイン学科4年)
「新しい昇降装置の実装によって可能となる建築都市空間の研究」
■受賞者からのコメント■
最優秀賞 馬場琉斗さん
この度は、最優秀賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。
本研究を進めるにあたりご支援いただいた株式会社フジタの皆さまに心より感謝申し上げます。
今回の研究では、都心部の神社のあり方について研究を行い、均質な開発が繰り返される都心部おいて長く愛される文化的な設計を、まちを巻き込みながら目指しました。
今後もこの成果に満足することなく、社会で探究を続けていきたいです。
優秀賞 鍛冶奈津子さん
この度は、ISDCプログラムに参加する機会をいただき、誠にありがとうございました。
普段、接することのない企業の方々と学生が交流できる貴重な機会を得られたことに、心から感謝しています。
実際に企業の方々の前で発表し、講評をいただくという経験は非常に勉強になり、私自身の成長につながりました。学校での講評会とは異なり、リアルな現場での視点からのフィードバックは、新たな発見や気づきとなり、今後の学びに活かすことができると感じました。
これからの学生生活において、さらに精進していきたいと思います。
ISDCプログラムとは
学生と企業が「直接的(ダイレクト)」に「連携する(つなぐ)」、これまでにないコラボレーションプログラムです。学生は企業の課題に自らの研究でチャレンジし、評価を受けます。