2025年3月5日(水)株式会社セブン&アイ・クリエイトリンクのご支援の下、2024年度ISDCプログラム最終発表会を行いました。
この最終発表会では、約1年間に渡る研究の集大成として、実地調査や探求を深め、その成果を発表しました。
調査研究を重ねた各学生の発表は、研究の深度が高まり、詳細かつ具体的で実務的な内容となっていることに加え、学生ならではの視点や考えが入っており、さらに、プレゼンテーションにて発せられる言葉には、研究への思い入れの強さや熱意を感じるものでした。
発表内容は、木材について素材へ着目する研究が多い中で、”塗料”に着目した研究や、テナント事業において大きな検討事項となる、来店客の”流動性“-お客様を上層階の店舗へ誘導する仕掛け-、スリバチ地形という地形の特性を生かして、次世代の都市開発について提案した研究など、斬新で多岐に渡るものでした。
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【最終発表会の様子③】
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【最終発表会の様子④】
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【最終発表会の様子⑤】
各発表の後には、発表者と株式会社セブン&アイ・クリエイトリンクの参加者の皆さまの間での闊達な質疑応答と実務の視点から多くのご助言を頂きました。
受賞作品の選考においては、どの研究も甲乙つけがたく、選考に長い時間を有しました。
最後の講評では、各発表者の研究に対して一つ一つ暖かいコメント、今後の研究の発展についてのご講評を頂き、今回の受賞作品の選考の難しさが垣間見えました。
発表会終了後には、今村保忠理事長兼学長と株式会社セブン&アイ・クリエイトリンクの泉井清志代表取締役会長や井上了德代表取締役社長らご関係者の皆さまと次年度のプログラムに向けた意見交換を行いました。
【審査結果】
-最優秀賞 加藤 龍 (大学院工学研究科 建築学専攻 修士2年)
「橋並みが生む地域性の波及の研究」
-優秀賞 江守 彩花(建築学部 建築デザイン学科 4年)
「日立大煙突物語-失われたシンボルの転生-」
■受賞コメント■
最優秀賞 加藤 龍さん
この度は最優秀賞を頂けたこと大変誇らしく思います。ISDCプログラムに参加出来たことで研究の幅も広がり、実際に企業の方に発表できる機会を頂けて、生の声を聴くことができ学んだことを今後活かせて行きたいです。
また、橋と建築の交錯について研究し、これがきっかけに橋の在り方が拡張され風景を更新し続けることを願っています。
優秀賞 江守 彩花さん
この度は、私の研究を支援していただき、誠にありがとうございます。
最終発表会の前に学内の講評会があり、そこでは、自分自身の納得のいく評価を得ることができませんでした。その悔しさをバネに、再び自分の研究と向き合いました。
最終発表会では、研究対象である茨城県日立市への思いを効果的にプレゼンテーションすることができました。その結果、優秀賞をいただけたことは大変自信となりました。
また、企業の方々と意見を交わすことができ、とても良い刺激を受けました。
このような貴重な機会を提供していただき、心より感謝申し上げます。
ISDCプログラムとは
学生と企業が「直接的(ダイレクト)」に「連携する(つなぐ)」、これまでにないコラボレーションプログラムです。学生は企業の課題に自らの研究でチャレンジし、評価を受けます。