建築学部建築デザイン学科の鈴木敏彦教授は、株式会社ヨドコウおよび株式会社 ATELIER OPA と共同開発した「プロペラスツール」で、アメリカ国際デザイン賞(IDA Design Awards 2025)を受賞しました。
受賞作品は、開くとX脚、閉じると1本のフレームになる、持ち運びが容易なアルミプロペラスツールです。
プロペラスツールの源流はアフリカの民芸品です。木製の脚がプロペラ状に削られ、折りたたむと一本の丸棒になる仕組みでした。1930年にデンマークのKaare Klint(コーア・クリント)が木製のプロペラスツールを製作して以降、ステンレスやスチールロッドによるリデザインが行われてきました。
本作品では、リサイクル率の高いアルミニウム合金を素材に使用。多軸NC旋盤による切削加工技術で24mmのアルミの丸棒をプロペラ形状に精密に削り出し、革の座面と組み合わせてスツールにしました。リビングや庭で使った後は、折りたたんでおけば場所をとりません。使い勝手が良く、高級感のあるスツールです。
受賞コメント
北欧のトータルデザインの研究のなかで、デンマークのコーア・クリントと出会いました。彼は「リデザイン」を提唱し、彼のプロペラスツールは、ポール・ケアホルム、ヨルゲン・ガメルゴーがリデザインしてきた系譜があります。アルミプロペラスツールは、現代の精密NC加工技術で実現可能なかたちとしてプロペラスツールのリデザインの系譜に位置付けられます。
アメリカ国際デザイン賞(IDA Design Awards)について
IDA Design Awards(International Design Awards)は、2007年にロサンゼルスで設立された、建築・インテリア・プロダクト・グラフィック・ファッションの5分野を対象とする権威ある国際的なデザイン賞です。世界中の優れたデザイナーや先見性のある才能を発掘・表彰し、革新性、機能性、美学などを評価基準として、新しいアイデアやトレンドを生み出すデザインを称えています。



