[学部]極小の世界を成分ごとに観察できる質量顕微鏡装置の開発
判りやすく言うと、成分ごとに、しかも、光学顕微鏡よりも高い倍率で画像が見える顕微鏡の開発を研究の柱としています。質量顕微鏡と呼びますが、こうした装置を開発している研究室は全国的に見ても珍しく、機能の考案から設計、製作まで行います。もともとPM2.5といった微粒子の分析用に開発したのですが、近年はがん細胞の分析や組織切片など医療分野への応用も進めています。また、新しい開発として、レーザーイオン化により、精密同位体比の測定を可能とし、隕石や小惑星由来の微粒子の生成の歴史を探る研究も始めました。
[大学院]微細な100万分の1ミリの世界を観る、つくる、利用する
話題のナノテクノロジーを根底で支えるのは、100万分の1ミリという微細な世界が観察できる道具の数々です。また、観察するだけでなく、観察しながら精密に物質をつくり上げていく技術も必要です。そのために必須となる高密度なイオンビームを開発するとともに、観察や物質創造に使える技術としての確立、製品化への応用を研究しています。さらに製品化の過程で、有害物質の使用やエネルギー消費を抑える方法論も検討しています。こうした取り組みにより、有機半導体を、これまでと全く異なる方法でつくり上げることをめざしています。
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