[学部]建築を通して尊厳ある生活を保障する持続可能な社会を考える
建築は、ヒトの生活や活動と切っても切れないかたちで存在しています。そして、良質な空間や環境が心地よいように、建築の良し悪しはヒトの活動の良し悪しにつながります。生活が便利になる一方で、地域のコミュニティ機能の衰退や他者との関係性に対する意識の変化は人々の価値観をより多様にし、情報化や国際化、都市化などの社会の急激な変化は世の中をより複雑に、不確実にしています。当研究室では、生活に密着した空間を対象に、ヒトが生きる場所をより豊かで良好な環境にするための研究をしています。ヒトと空間の関係を読み解き、関係をデザインすることで、誰もが安寧に暮らすことのできる環境や地域の拠点づくりに取り組みます。
[大学院]
人々がつつがなく慣れ親しんだ土地で暮らすことは如何にして可能だろうか。その人らしく生きる環境を存続することの難しさや課題はどこにあるのか。持続可能な生活環境とは、わたしは今いるべきところにいるという手応えのようなものを感じたり、ずっと住み続けられる場所として何となく愛着のようなものを感じたりしながら、地域文化や風土に根ざした安心や安全を確保していくことである。あらゆる人が社会から排除されることなく、安寧に暮らすことのできる環境構築について研究しています。