2016年のノーベル医学・生理学賞に、細胞が不要になったたんぱく質などを分解する「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した大隅良典氏(東京工業大学栄誉教授)が選ばれました。 昭和63年、東京大学にあった大隅氏の研究室に参加したのが、当時、本学の研究生で酵母の細胞をそのままの姿で観察できる電子顕微鏡の高い技術を持つ馬場美鈴研究員でした。 馬場研究員は、大隅氏と共に酵母の細胞内部の動きを電子顕微鏡で調べ、酵母のオートファジー現象を初めて電子顕微鏡で撮影することに成功し、この成果を伝える大隅氏の論文に共同執筆者として名を連ねています。