1月19日、犬目キャンパスと新宿キャンパスで、有線ドローンを消防活動に活用する実証実験が行われました。この実験は、平成29年度消防防災科学技術研究推進制度に重要研究開発プログラムとして採択されています(研究機関名:株式会社理経、連携消防機関等:前橋市消防局、研究協力:工学院大学、田中電気株式会社)。本学からは、村上正浩教授(建築学部まちづくり学科)がアドバイザーとして参画しました。
実証実験は、有線ドローンと長距離無線LANを組み合わせた実験です。山間部などでの火災対応支援が目的で、有線ドローンを長期間定点飛行させることで「現代版火のみやぐら」となり、発火地点の特定や延焼の現状把握を手助けする想定で実験を行いました。
今回は、犬目キャンパス(八王子市犬目町)から撮影した映像を、大学の長距離伝送環境を通して34km離れた新宿キャンパスで確認。地理情報システムを利用して情報を追加することで、遠隔からでも状況を把握できるシステム構築を実験しました。有線ドローンの組み立てから飛行までの全作業を公開したことで、各地から参加した約30名の消防隊員からは、実践をイメージした質問が多く寄せられました。
実装化に向けて、今後も研究を進めます。
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組み立て作業(犬目キャンパス)
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実験概要説明(犬目キャンパス)
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遠隔受信の様子(新宿キャンパス)