化学応用学専攻生が化学工学会第84年会で学生奨励賞を受賞

2019/04/16

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2019年(平成31年)3月15日に芝浦工業大学豊洲キャンパスで開催された化学工学会第84年会において、化学応用学専攻修正課程1年の廣澤史也さん(計算化学デザイン工学研究室・高羽洋充教授)が学生奨励賞を受賞しました。

異なる粒界構造を有するMFI型ゼオライト膜に対して多成分ガスの非平衡分子動力学シミュレーションを行い、粒界が膜性能に与える影響のメカニズムについて評価した研究内容を発表しました。
ゼオライト膜における粒界によって膜性能が低下することが課題として挙げられていますが、そのメカニズムについては不明瞭です。そこで、本研究では、分子シミュレーションを活用し、粒界の構造によって膜性能がどのように影響を受けるのかを解析しました。得られた結果より、透過抵抗が大きい結晶面が膜構造に含まれる場合では透過性が律速になりますが、粒界が膜表面に析出させることで分離性能を大幅に向上させることができると示唆されました。

受賞コメント
この度は学生奨励賞をいただき、誠に光栄に思います。このような賞をいただけたのも日頃より熱心に指導してくださった高羽先生をはじめとする研究室の皆様のおかげです。今回の受賞を励みに、より一層研究に邁進していきたいと思います。
計算化学デザイン工学研究室
化学応用学専攻
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