白浜復興住宅がワーケーション宿泊施設としてリニューアルオープン

2021/03/09

東日本大震災から10年を経て、復興住宅による地域コミュニティの再生を次のステージに発展させ、域外との交流促進、ペットとの共生、アフターコロナ時代の新しい働き方など、持続可能な地域の未来を実現

工学院大学が東日本大震災の復興支援事業として2011年から推進してきた「恒久復興住宅プロジェクト(K-engine Project)」の「白浜復興住宅」(宮城県石巻市北上町)が、新たに長期滞在型宿泊施設としてリニューアルオープンします。㈲熊谷産業(宮城県石巻市)が新規事業としてハード整備・宿泊施設運営を担います。特定非営利活動法人りあすの森(宮城県石巻市)はお試し移住等による地域活性化で当拠点を活用していきます。

東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市北上町は、人口流出に歯止めがかからず、10年で4割以上減少し、現在約2300人が暮らしています。ハードの復旧はようやく終息しつつありますが、賑わいは戻りません。
当宿泊事業では、過去の賑わいを取り戻すのではなく、時代に合った新たな賑わいを創出すべく、コロナ禍で一気に加速したワーケーションと、人口減少社会において増え続けているペットに着目し、海を臨む絶景の一棟貸しの宿で愛するペットと気兼ねなく過ごす「withペット・ワーケーション」を提案していきます。また、地域活性化の担い手を増やすお試し移住の場としても活用していく予定です。

拠点として活用するのは、地元木材とスレート屋根が美しい「白浜復興住宅」。
2011年に、寄付による民営復興住宅(全11棟)として工学院大学が手掛けたプロジェクトで、被災した漁師世帯などが自主再建を果たすまでの一時的な住まいとして提供されてきました。土地を地元企業の熊谷産業が提供し、建物を工学院大学が建設、運営管理および住民ケアをNPO法人りあすの森が担い、三位一体で地域復興のために運営してきた住宅群です。

それから10年の月日が経過し、「白浜復興住宅」は新たな地域活性化の拠点となる宿泊施設「追波湾テラス〜考える葦〜」(おっぱわんてらす〜かんがえるよし〜)として再活用されます。

民間による復興住宅自体が希少であることに加え、10年を経て、持続可能な地域づくりを目的とした宿泊施設になるのは初のケースです。災害復旧復興からシームレスに地域づくりへと繋がる新たな復興住宅利活用モデルを目指します。

施設名称 追波湾テラス〜考える葦〜
所在地 宮城県石巻市北上町十三浜字下山15番地2
プレオープン 2021年4月12日
正式開業日 2021年5月(予定)
お問い合わせ先 特定非営利活動法人 りあすの森
担当:鷹野 秀征(理事)
TEL: 090-2253-5156
MAIL: riasnomori@gmail.com

白浜復興住宅とは

東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県石巻市北上町白浜地区。一時的な仮設住宅ではなく「恒久的に住むことが出来る復興住宅」が本来であるとして、建築学部 後藤治教授(2011年 当時)の主導のもとプロジェクト(K-engine Project)を立ち上げ、白浜地区海抜50メートルの高台に民間事業による復興住宅の建設が進められました。復興住宅がめざしたのは、津波により失われた地域のコミュニティの回復と、東北地方の美しい景観をもつ「村」の再生。災害公営住宅のモデルケースにもなるべく、地場の工務店との連携を進め、スピーディかつ安価に住宅を建設できるスキームを基本としました。在来工法木造の復興住宅は、全11棟。10棟は、平屋3棟・2階建て7棟の個人住宅として、1棟は移転により失われがちなコミュニティの場などの共同利用棟として使用されてきました。

特定非営利活動法人 りあすの森