建築学専攻修了生が日本都市計画学会より論文奨励賞を受賞

2021/06/17

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建築学専攻博士後期課程を2020年3月に修了された磯田芳枝さん(都市デザイン野澤研究室・野澤康教授)の研究論文「東日本大震災被災自治体の復興事業における自治体間の継続的な支援と受援に関する研究」に対して公益社団法人日本都市計画学会より論文奨励賞が授与されました。

磯田芳枝さんの研究論文は、日本都市計画学会より次にように高く評価されました。

本研究は、以下の観点から高く評価でき、論文奨励賞に値すると判断された。大規模災害からの復興において、特に、行政資源に限りがある地方都市においては、外部からの支援が不可欠である。自治体が自治体を支援する自治体間支援は、東日本大震災において幅広く取り入れられた支援方法であり、今後の大規模災害の復興においても採用される可能性が高い。しかしながら、自治体間支援に関する纏った学術研究は殆どなく、本研究は、日本の事例を対象とした、恐らくはじめての学位論文であり、新規性が高く、同時に社会的必要性が高い。特に、大船渡を対象としたケーススタディでは、サーベイやインタビューを駆使し、長期にわたる支援の継続にあたり、業務の引継ぎの困難性と具体的な方式を記述することに成功しており、高く評価されるものである。以上より、本研究は、日本都市計画学会論文奨励賞に相応しいと判断した。

なお、表彰式は2021年6月4日にオンラインで開催されました。

公益社団法人日本都市計画学会
建築学専攻