工手學校卒業生 梅澤捨次郎の映画上映会を実施しました

2023/12/15

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11月29日、新宿キャンパスにて建築学部レクチャーシリーズ2023が開催され、工手學校(工学院大学の前身)の卒業生で、台湾で活躍した建築技師、梅澤捨次郎の映画上映会が行われました。

  • 映画監督・甘燿嘉 (Nick Kan)氏

レクチャーシリーズは、一年に一度、外部講師を迎えて建築・都市の未来を考える特別講演会です。
梅澤捨次郎(1890~1958)は、工手學校卒業後に台湾に渡り、日本総督府に勤めました。建築技師として台南林百貨、台北大学、台中教育大学など数々の建物を手がけ、その多くは現在まで維持保存され、リノベーションを経て用いられています。

当日は、台湾で制作された梅澤捨次郎の映画「跨時空的流轉 - 梅澤捨次郎及其作品的今昔」(邦題:地域と時代を超えた梅澤捨次郎とその作品)が上映され、監督の甘燿嘉 (Nick Kan)氏が舞台挨拶および映画の解説を行いました。

梅澤捨次郎の建築は現在も台湾で馴染みがあり、来年3月には、梅澤捨次郎の孫・梅澤弘之氏が日本で管理していた遺品が台南市美術館に寄贈される予定です。台南美術館は、梅澤捨次郎設計の台南警察署が2019年に改修され誕生した美術館です。

  • 梅沢捨次郎の遺品寄贈の合意式(左・梅澤弘之氏(梅澤捨次郎の孫) 右・台南美術館館長 林秋芳氏)

11月29日には建築学部の鈴木敏彦教授がアレンジして合意式を行いました。梅澤捨次郎の建築を通じた、活発な日台交流が期待されています。