今年度のテーマは「座る」。
中間発表会に引き続き、学生9名が作品の発表を行いました。
中間発表会では、作品を「A4一枚にまとめる」という指定がありましたが、最終発表会では発表形式は「自由」。模型や動画を用いて、各自が思い思いの方法で工夫を凝らし発表に挑みました。
「自然なものに対して、人が手を加えすぎることなく、有効活用すること」や、「人の欲求を満たすための仕掛けと行動」をセットにした設計、「作り手の意図や行為を利用者にどう還元していくか」など、技術的な側面だけではなく、作品を作ることを通して、どのように相手の懐に入っていくという心理的な側面についても、審査員の方々から企業としての深い視点でアドバイスいただきました。
中間発表会から1か月、どの参加者も作品の中に中間発表でアドバイスを受けた点を反映し、加えて、熟慮を重ねた独自の視点が作品の中に盛り込まれていました。
その作品の質の向上ぶりに予定時間を1時間オーバーし、白熱した発表会となりました。
審査においても、甲乙つけがたく、なかなか受賞者が決まらないという嬉しい悲鳴が上がりました。
■各賞受賞者■
最優秀賞:北島和樹さん(建築学部建築デザイン学科3年)
優秀賞:坂本奈菜さん(建築学部建築デザイン学科3年)
■受賞コメント■
最優秀賞:北島和樹さん(建築学部建築デザイン学科3年)
この度は、最優秀賞に選考していただき誠にありがとうございます。
今回の作品を通して、審査員の皆さまと交流させていただき、ご指摘とご意見をいただくことで、とても刺激的な時間を過ごすことができました。
今後は、この経験を元に建築分野に及ばず、様々な活動に関わることで知見を広げていきたいです。
優秀賞:坂本奈菜さん(建築学部建築デザイン学科3年)
椅子と認識されないように座面を無くすことをコンセプトに楽しく面白いものを作れるように頑張りました。中間発表会で指摘を受けた構造についても最終的に上手くまとめられてよかったです。
ISDCプログラムとは
学生と企業が「直接的(ダイレクト)」に「連携する(つなぐ)」、これまでにないコラボレーションプログラムです。学生は企業の課題に自らの研究でチャレンジし、評価を受けます。