工学院レーシングチームは9/9~14にAichi Sky Expoで開催された学生フォーミュラ日本大会2024に参戦しました。
昨年大会で工学院レーシングチームは、オートクロス賞2位、べストラップ賞2位となり、総合4位を獲得しています。今年は総合優勝を目標に掲げ、より良い走りを目指して車体の改良を行い、大会に臨みました。
9/9からの大会前半には車検が行われました。すべての車検をクリアしたチームが大会後半の動的審査で走行できます。工学院レーシングチームは車検での指摘事項を速やかに修正し調整を重ねましたが、想定よりも審査と調整に時間を要し、時間内にすべての車検に合格することができず、9/12には動的審査での走行が困難な状況となりました。
今大会では念願の総合優勝を目指していたチーム。無念の結果に悔しさを滲ませましたが、フォローアップ走行の機会が設けられたため、そちらの枠でベストをつくせるように全力を尽くしました。
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ピットで車両の最終調整
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プラクティスエリアで念入りに走行準備
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フォローアップ走行全10周を完走した
フォローアップ走行は、期限内にすべての車検を終えられなかったチームが、公式記録には残らない形で走行できる機会です。 エンデュランスと同じコースで、ドライバー2名が各5周ずつ走行します。
9/13に迎えたフォローアップ走行では、今大会初めて走るコースでベストタイムを狙えるよう、プラクティスエリアで念入りに走行し、タイヤが機能を発揮するよう入念な準備を行った状態で走行に挑みました。今年から大会会場が変わり初めて経験するコースでしたが、上位校のタイムに匹敵する1分13秒台のべストラップを記録し、合計10周を完走しました。
走行時にはライバル校も観客席に集まり、速さに自信のある工学院レーシングチームの今大会初走行を見守りました。べストラップを刻むと拍手が起こり、10周の走行を終えた際には、観客席から大きな拍手が贈られました。 走行後にはドライバーをチームメンバーが笑顔で出迎え、工学院レーシングチームの今大会の挑戦を締めくくりました。チームは今大会の経験を糧に、来年の大会に向けて更なる挑戦を続けます。
テクニカルディレクター 大野凌さん(機械工学科 3年)
総合優勝を目標に活動していましたが車検落ちで大会を終えることとなりました。フォローアップ走行で非公式ながら全体で3番目のタイムを残せはしましたが、ポテンシャルがある車両を生かしきれなかった点にとても悔しさが残りました。
ドライサンプやPOU※の新技術を導入することで様々な問題に直面し、昨年よりとても厳しいシーズンではありましたがエンジニアの卵として成長することが出来ました。車両とチーム力をさらに強化し、来年こそは総合優勝しますので応援よろしくお願いします。
※POU : プッシュロッドオンアップライト
1stドライバー 森田智紀さん(機械工学科 4年)
今大会がドライバーとして最後の機会だったので、エンデュランスで走りたかったという気持ちは強いです。しかし最後のフォローアップで走行する機会をいただき、貴重な経験になりました。 チームとしてもこの走行で得られたデータは非常に貴重で、次年度のセッティングに活かせるものが多くあります。後輩たちには今回の経験を糧に、来年さらに良い結果を目指してほしいと思います。
2ndドライバー 松本悠暉さん(機械工学科 2年)
ドライバーになりたい強い思いで工学院レーシングチームに参加したので、学生フォーミュラ日本大会という舞台で走行できたことを本当に嬉しく感じています。走行中は想定外の滑りやすい路面やカーブに苦戦しましたが、次の大会に向けての明確な課題を見つけることができました。来年はさらに良い結果を目指し、この経験を糧に一層努力していきます。