2024年11月18日から20日に開催された「第53回結晶成長国内会議(JCCG-53)」において、電気・電子工学専攻 博士後期課程2年の小川広太郎さん(固体物性研究室・尾沼猛儀教授)が学生ポスター賞を受賞しました。
研究題目:ミストCVD法による界面平坦な岩塩構造MgZnO/MgO超格子構造の実現
この賞は、若手結晶成長研究者の育成と研究発表の奨励を目的とし、同会議において特に優れたポスター発表を行った学生に贈られるものです。
小川さんは、岩塩構造酸化マグネシウム亜鉛(Rocksalt (RS)-structured MgZnO)のミスト化学気相成長に関する研究成果を発表しました。本研究では、デバイス製作に必須となる積層構造の新規製作手法を提案し、界面急峻な岩塩構造MgZnO/MgO超格子構造の実現に成功しました。
岩塩構造酸化マグネシウム亜鉛は、波長200 nm以下の真空紫外発光材料として注目されており、本研究成果は次世代UV-C発光デバイスの開発に大きく貢献することが期待されます。
受賞コメント
この度は栄誉あるポスター賞を賜り、大変光栄に存じます。発表では、核心を突いたご質問や今後の研究の方向性を示唆する貴重なご意見をいただき、大変勉強になりました。
これまでの研究活動において、懇切なるご指導とご助言を賜りました尾沼教授をはじめとする共著者の先生方、また日頃から支援いただいている研究室メンバーの皆様に、心より感謝申し上げます。