スパイラル40周年記念展に大内田史郎教授(建築デザイン学科)が登壇

2025/09/26

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東京・青山の複合文化施設「スパイラル」が40周年、設計を手がけた槇総合計画事務所が創業60周年を迎えることを記念し、特別展「槇文彦とスパイラル –アートの生きる場所–」が10月1日(水)から13日(月・祝)まで開催されます。同展の関連イベントにおいて、大内田史郎教授(建築デザイン学科)と澤岡清秀名誉教授が登壇します。
また、保存・再生デザイン 大内田研究室が、展示の設営やイベントの運営に協力しています。

1985年に建築家・槇文彦氏の設計により誕生したスパイラルは、「文化の事業化」を掲げて開館して以来、生活とアートの融合をテーマに多彩な文化活動を展開してきました。建築的には1980年代を代表する作品として国際的に評価され、「R.S.レイノルズ賞」の受賞や、DOCOMOMO Japanによる「日本におけるモダン・ムーブメントの建築290選」への選定など、高い評価を得ています。竣工から40年を経た今もその姿は色あせることなく、都市におけるパブリックスペースとして人々に開かれた場を提供し続けています。

■開催概要

スパイラル40th × 槇総合計画事務所60th「槇文彦とスパイラル ーアートの生きる場所ー」

会期 2025年10月1日(水)~10月13日(月・祝)11:00–19:00
会場 スパイラルガーデン(スパイラル1F)
東京都港区南青山5-6-23
入場料 無料
主催 株式会社ワコールアートセンター
共催 株式会社槇総合計画事務所、DOCOMOMO Japan
協力 工学院大学 建築学部 大内田研究室

■関連イベント

DOCOMOMO Japan スパイラル特別建築見学会

2024年度DOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定 No.288 スパイラルの特別見学会。施設オープン前の時間に見学会を行いますので、通常では見ることがきない上層階のフロアも解説付きでご見学いただけます。DOCOMOMO Japan理事を務める大内田教授が解説を行います。

実施日時 ・2025年10月11日(土) 10:00-11:00
・2025年10月11日(土) 12:00-13:00
・2025年10月12日(日) 10:00-11:00
・2025年10月12日(日) 12:00-13:00
解説 大内田史郎教授
定員 20名限定(各回)
料金 一般3,000円/DOCOMOMO会員 2,000円
お申込み お申込みはこちら
DOCOMOMO Japan SPIRAL特別建築見学会
※すでに満席となっている回がございます。最新の状況は、上記URLよりご確認ください。

DOCOMOMO Japan選定プレート贈呈式ならびに記念トーク
「日本のモダン・ムーブメントにおける槇文彦 ~DOCOMOMO選定建築物を通して~」

昨年にDOCOMOMO Japanにより「日本のモダン・ムーブメントの建築」に選定され、本年に開館40周年を迎えたSPIRALの魅力はいまだに色褪せることがありません。主にSPIRALに焦点を当てながら、槇文彦氏のDOCOMOMO選定建築物を通して、槇氏が遺した計り知れない功績の一端を紹介します。大内田教授が登壇し、「SPIRALの歴史的価値」をテーマに講演します。建築史の観点から、スパイラルの国際的意義や文化的価値について語ります。

登壇者 大内田史郎教授、他5名
日程 2025年10月4日(土)14:00–15:45(13:30開場)
料金 無料
会場 スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
定員 100名程度(予約不要・先着順)
司会 玄田悠大
イベント詳細 https://docomomojapan.com/20251004-2/

トーク「スパイラル設計のプロセス」

槇事務所のスパイラル設計チームの一人として参画した澤岡名誉教授が、見どころやポイント、槇文彦氏とのやりとり、活動まで見据えて設計した経緯など、担当者ならでは目線でスパイラルの魅力を紹介します。聞き手は大内田教授。

登壇者 澤岡清秀名誉教授(建築家・ 澤岡建築設計事務所代表)
聞き手 大内田史郎教授
日程 2025年10月4日(土)16:30–17:00(16:00開場)
会場 スパイラルガーデン(スパイラル 1F)
料金 無料
定員 100名程度(予約不要・先着順)

■登壇者紹介

澤岡清秀 名誉教授
1974年東京大学工学部建築学科卒業。1977年ハーバード大学大学院デザイン学部修士課程卒業。ケビン・ローチ事務所、リチャード・ロジャーズ事務所を経て、1980年–1992年槇総合計画事務所勤務。京都国立近代美術館、スパイラル、津田ホール等を担当。1988–89年コロンビア大学客員教授。1992年工学院大学助教授。1998年–2019年同教授。現在、同名誉教授。2004年東京大学より博士(環境学)。著書:『音楽空間の誘い』『日本の現代劇場設計事例集』他。訳書:ハリー・マルグレイヴ著『現代建築理論序説:1968年以降』他。

大内田史郎 教授
建築学部建築デザイン学科教授、博士(工学)。DOCOMOMO Japan理事、日本建築学会建築歴史・意匠委員会DOCOMOMO対応WG主査。前職の東日本旅客鉄道株式会社で東京駅丸の内駅舎保存・復原の設計・監理に約12年間携わった。著書に『東京名建築さんぽ』(エクスナレッジ)、『東京の名駅舎』(草思社)、『建築学の広がり』(共著/ユウブックス)など。

スパイラル ホームページ
東京のモダニズム建築群を読み解く『東京の名建築1951-1999』
保存・再生デザイン 大内田研究室