8月22日に早稲田大学で開催された第15回電気学会東京支部学生発表会において、工学部電気電子工学科4年の倉内颯太さん(電気電子機能材料研究室・鷹野一朗教授)が優秀発表賞を受賞しました。
研究題目:窒素添加によるP型酸化亜鉛薄膜の作製
酸化亜鉛(ZnO)は広いバンドギャップと高い電子移動度を有することから、透明性と導電性を必要とする電子・光デバイスに利用されています。ZnOのような金属酸化物の多くはN型であり、不純物添加による安定なP型ZnOの実現は大きな課題となっています。その課題解決として不純物を添加する方法があります。
本研究では、これまで取り組んできたN添加に加えて、ジルコニウム(Zr)を微少添加することでP型ZnOの作製が可能であることを報告しました。
審査員からは、「質問に対する回答が適切で、研究に対する理解度を評価した」との講評が寄せられました。
発表会では、138件の発表のうち、20件が優秀発表賞に選ばれました。
受賞コメント
このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。ご指導いただいた先生や、多くの助言をくださった先輩方に心から感謝申し上げます。今後も研究に真摯に取り組み、より良い成果を挙げられるよう邁進してまいります。