8月に中京大学名古屋キャンパスにて開催された電子情報通信学会MVE研究会において、コンピュータ科学科4年の石﨑大暉さん(ユビキタスセンシング研究室・三上弾教授)が取り組んだ研究がMVE賞を受賞しました。
研究題目:鏡を用いた投手と打者の同期撮影の省力化および高解像度化
■審査講評(一部抜粋)
本研究では、広い空間で行われるスポーツシーンの分析に向けて、選手やボールなどが疎に存在する環境下における安価かつ正確な時刻同期を目的に、鏡の反射による仮想カメラを用いた撮影方法を提案しています。鏡がない領域で一方の被写体を直接撮影し、鏡による仮想カメラでもう一方の被写体を撮影するという極めて簡易な方法でありながら、完全な時刻同期と高解像度な撮影を実現し、提案手法を採用すればFullHDの機種でも4Kカメラと同等と同等の解像度を実現できることが示唆されました。今後のさらなる研究の展開が期待されることから、MVE賞に推薦いたします。
(出典:メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会 公式サイト)
受賞コメント
はじめての学会発表で賞を頂くことができてとてもうれしく思っています。現在、卒業研究でバッターのタイミング能力を評価する取り組みをしています。受賞対象となった研究は、その中で出てきた、もっと解像度高くピッチャー・バッターを撮影したいというニーズから取り組んだ派生テーマです。
研究を進めるにあたっては、工学院大学附属高等学校野球部の雨宮先生を始め、選手の皆さんとディスカッションさせて頂いており、大変参考になっています。今後も研究を進め、野球部の皆さんにも貢献できると嬉しく思っています。最後になりますが、ご指導いただいた先生、研究室の先輩方にも感謝申し上げます。
なお、MVE賞は、同研究会における発表の中から、上位約1割に対して授与されるものです。