学生と企業との「直接的(ダイレクト)」な「連携(コラボレーション)」を実現する、「ISDC(Industry-Student Direct Collaboration)」プログラムの中間報告会を11月18日(火)と20日(木)に実施しました。
今回の中間報告会は2日間ともオンラインにて開催しました。
【株式会社フジタ中間報告会の様子】
18日(火)は株式会社フジタの中間報告会を実施しました。
今年度は、「鉄骨造建築物のハイブリッド木質化構造の実現可能性とCO₂排出量評価」、「耳で見る、音で歩く」、「ステップウェルの空間体験に関する研究-地下空間における水の存在と設計的可能性-」、「子どものケアの断絶をつなぐ空間 -〈家〉と〈イエ〉の隙間に建てる-」、「廃棄衣類 繊維を再活用した 断熱材の開発とLCCO₂評価」の5つの研究が選定され、中間発表会では、研究背景、研究動機、研究計画を中心にプレゼンテーションが行われました。
質疑応答では、本学卒業生の方々も多く活躍されている株式会社フジタの皆様より、多くのご助言やアドバイスをいただきました。研究の方向性をより明確にするための示唆や、現場の第一線で働く立場からの見解など活発な意見交換が行われました。
講評では、「今回の報告会は建築が持つパワーを感じられる発表であった」との温かいお言葉を頂戴しました。また、最終発表会に向けて各自の提案や調査研究の成果をしっかりと形にまとめ、さらにその先のステップへとつながるような発展を期待している、との激励もいただきました。
【株式会社クリエイトリンクの中間報告会の様子】
20日(木)は株式会社クリエイトリンクの中間報告会を実施しました。
「未来商業施設(集客施設)に関連する研究」という募集テーマに対し「地方中心市街地における商店街活性化事業の実態調査と空間活用提案」、「坂道に連なる居場所 —東京の坂道における横丁的集客施設の可能性についてー」、「百貨店の屋上利用が及ぼす建築への影響」、「妓楼的空間原理の抽出 ─対立を包摂する“公共的贅沢”の都市設計原理—」等、合計5つの研究が選定されました。中間発表会では、研究背景、研究動機、研究計画を中心にプレゼンテーションが行われました。
今年度は既存の街や建築物を対象とし、実態調査やデータ分析を基に新たな活用法や可能性を提案する研究が複数見られました。
質疑応答では、株式会社クリエイトリンクの担当者様より、「上手くいった事例だけではなく、あえて上手くいかなかった事例にこそ共通するヒントが隠れているのではないか」といった発想の転換を促すコメントや、バリアフリーなど現段階の研究に加えて意識すべきポイントに関するご指摘をいただきました。こうした助言により、学生たちの研究がより深く具体的なものへと発展する有意義な機会となりました。
総評では、学生ならではの視点から事業的なヒントを得られたことのご感想、プレゼンテーションの内容・発表資料の質の高さをご評価いただき、さらに、最終発表会がより楽しみになったとのコメントも頂戴しましました。
株式会社フジタ
株式会社クリエイトリンク









