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村上研究室(まちづくり学科)がデザインした防災訓練が都立南多摩中等教育学校で行われました

2018/12/26

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12月20日(木)、都立南多摩中等教育学校で防災訓練が行われました。

2015年から、村上研究室の学生と都立南多摩中等教育学校の生徒会組織・防災支援隊は共に防災力の向上に取り組んでいます。

今回の防災訓練に向けて、学生・生徒たちが訓練内容やスケジュールなどを検討しました。
中でも、訓練で使用する「一時滞在施設運営マニュアル」「初動対応チェックリスト」は新宿版のマニュアルを元に、同校の校舎のつくりや環境などの実態に合わせた内容を盛り込み、何度も打ち合わせを重ねながら改良を進めてきました。

  • 重複しているものが無いか、スムーズに行動できる表現かなど、チェックリストの項目を精査します

訓練はお昼休みから始まりました。まずは、初動対応訓練です。
給食を終えて生徒たちが自由に過ごしている中、緊急地震速報の放送が鳴り、各教室に生徒が集まりました。教室ごとに全員集合しているか確認後、フロア責任者が各フロアの集合をチェックして終了です。

  • 実は、放送開始から訓練終了までメディアの取材が入っていました。注目度の高さが伺えます。

続いて、前期生は、各教室で防災ゲームKUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)を実施し、このような避難者が来たらどう対応すべきか?など、シチュエーションに応じた対応についてグループごとにディスカッションをしました。

後期生と先生は一時滞在施設運営訓練を行いました。役割ごとに係を分けて、避難者の受け入れを行う施設の運営をします。
今日に向けて練りに練ったマニュアル・チェックリストにもとづきながら、それぞれの係の役割をこなしていきます。

  • 【防災ゲームKUG(帰宅困難者支援施設運営ゲーム)】

  • 【一時滞在施設運営訓練】運営者役と避難者役に分かれて実施。どのような怪我をしているかなど細かな設定もあります。

訓練の締めくくりに「防災講話」が行われました。
初めに、防災支援隊の前期代表生徒から前期生が行った防災ゲームの実施内容や各グループの様子などが語られました。訓練実施中、防災支援隊の生徒たちは各教室の様子を確認しながらまわっていました。

続いて、防災支援隊・後期代表生徒より後期生が行った一時滞在施設運営訓練の内容やこれまでに作ってきたマニュアル・チェックリストを実際に使ってみた感想が述べられました。
「うまくいかなかった部分はたくさんあったが、改善点も多く見つかったので来年の訓練に生かしていきたい」「ただやらされるのではなく“考える”訓練を」「これを機に、災害について考えてほしい」といった言葉が印象的でした。

次の岩本光平さん(まちづくり学科4年)は、発災時に同校が果たす役割や工学院大学とのこれまでの関わりの中でどのような研究・検証・訓練を行ってきたのか、また、今回の訓練の解説について話をしました。

最後に、村上正浩教授(まちづくり学科)より予想される発災時に困ることや今からできる対策など実践的なお話がありました。

  • 岩本光平さん(まちづくり学科4年)

  • 村上正浩教授(まちづくり学科)

訓練後、すぐに村上研究室の学生と防災支援隊の生徒たちが会議室に集まり、振り返りが行われました。訓練を実際にしてみたことで気付いた点などを共有しながら、今後に向けた話し合いがされました。引き続き、防災への取り組みを進めていきます。

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