冨永祥子教授(建築デザイン学科)がドイツ建築博物館の国際賞受賞

2020/11/06

冨永祥子教授(建築デザイン学科)が2020年10月に、DAM Architectural Book Award 2020を受賞しました。
この賞は、The Frankfurt Book Fairとドイツ建築博物館(DAM)が主催する国際賞で、本のデザイン・コンセプト・革新性などの観点から、毎年「今年の10の最高の建築書」を選ぶというものです。今年は世界の建築&アート系出版社101社から発行された274作品を対象に審査が行われました。

10作品に選ばれた「HolzBau-近代初期ドイツ木造建築」は、冨永教授の主宰する設計事務所が、公益財団法人ユニオン造形文化財団の研究助成金にて2018年秋に実施したドイツ近代初期木造建築の調査とその分析をまとめた書籍です。構成は資料文献・作品紹介・論考など多岐に渡るコンテンツからなり、その中で冨永教授は、現地での空間体験を伝えるフルカラーのドローイングと漫画を手掛けました。
日本のみならず現地ドイツでも注目されていなかった近代大型木造と工業化住宅に着目した点、本の斬新な構成と優れたデザイン、また出版社ではなく個人設計事務所がこのような本の企画から出版までの工程を行った点などが高く評価されました。

フランクフルトにあるドイツ建築博物館(DAM)は、現代及び古典の作品を含む180,000の建築図面と600のモデルのコレクションを所有する世界的権威のある建築博物館です。

冨永祥子教授(建築デザイン学科)コメント

このような大きな国際賞を頂き大変感激しています。
設計事務所は建物を設計するのが仕事ですが、それだけにとどまらず、「リサーチの成果を作品にする」という新しい可能性に挑戦したことが、この評価につながったと思います。
私自身は10年前に漫画の賞をいただいたものの、建築と漫画は別の世界だと割り切っていました。しかし現在使われている建築表現で最も足りない「体験の伝達」に、漫画はとても適しているということを、この仕事を通して強く実感しました。続編も構想中なので、これからもどんどん可能性を広げていきたいと思います。

ベルリン・フリードリヒスハインのプロテスタント教会(「HolzBau-近代初期ドイツ木造建築」より抜粋)

同書に掲載されている写真の大部分は、冨永教授とともに設計事務所を主宰する福島加津也氏が撮影

冨永教授は現地での空間体験を伝えるドローイングと漫画を手掛けた

カプートのアインシュタイン邸(「HolzBau-近代初期ドイツ木造建築」より抜粋)

DAM Architectural Book Award | DEUTSCHES ARCHITEKTURMUSEUM
インテリアデザイン 冨永研究室
建築学部