化学応用学専攻生が化学工学会第51回秋季大会でポスター賞を受賞

2020/11/09

  シェアするTwitterでシェアFacebookでシェアLINEでシェア

2020年9月26日(土)にオンラインで開催された化学工学会第51回秋季大会の分離プロセス部会ポスターセッションにおいて、化学応用学専攻修士2年の是枝一輝さん(計算化学デザイン工学研究室・高羽洋充教授)がポスター賞を受賞しました。

研究題目:荷電膜における1価/2価イオン分離の分子シミュレーション
ナノろ過膜は1価/2価イオンの分離に用いられています。正荷電の膜の場合には、1価カチオンと2価カチオンの分離ができますが、十分な分離性があるわけではありません。正荷電膜として、MTMA(メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド)を含む高分子膜が研究されています。本研究では、MTMAを含むポリスルホン膜の分子モデルを作成し、1価カチオン(Na+)と2価カチオン(Mg2+)の分離課程を非平衡分子動力学法(NEMD)でシミュレーションしました。その結果、MTMAを含むポリスルホン膜における1価/2価カチオンの分離挙動を分子レベルで再現することに成功しました。

受賞コメント
化学工学会第51回秋季大会において、ポスター賞を受賞できて大変嬉しく光栄に思います。ポスター賞を受賞できたのは普段から熱心に指導してくださった高羽先生や宮川先生のおかげです。この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も研究に一層頑張っていきます。
計算化学デザイン工学研究室
化学応用学専攻
大学院の活動・実績