建築学部10周年記念サミット開催レポート

2021/05/19

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5月15日(土)、オンラインで建築学部10周年記念サミット「建築学部 これまでとこれから」が開催されました。2011年4月に日本初の建築学部が近畿大学と工学院大学で新設されて10周年を迎えることを記念して、建築学部を設置する9大学の学部長が登壇しました。本学の学生はもちろん、建築学に興味を持つ受験生や他大学の学生、建築業界・教育業界の方々など約500名が視聴しました。筧淳夫 学部長(工学院大学建築デザイン学科教授)が司会を担当しました。

<参加校>

金沢工業大学/関西学院大学/近畿大学/工学院大学/芝浦工業大学/東北工業大学/日本工業大学/武庫川女子大学/明星大学(五十音順)

まずは、建築学部10周年記念企画実行委員会を代表して野澤康 前学部長(工学院大学まちづくり学科教授)が主催者挨拶を行いました。「建築学部で建築を学ぶという当たり前に思えることが実現したのは、つい最近のこと。10年前に日本初の建築学部が設立されるまでは、工学部あるいは芸術学部で建築を学ぶことが大半でした。新しい時代を作ってきた9大学が一堂に会し、互いを高め合う機会にしたい」とサミットへの期待を語りました。

第一部では、コーディネーターに日刊工業新聞論説委員・編集委員の山本佳世子氏を迎え、各大学が建築学部設立の経緯、大学ごとの建築学部の特徴などをプレゼンテーションしました。工学院大学からは野澤康 前学部長が、工学院大学独自の取り組みとして、ハイブリッド留学®などを紹介しました。建築学部のハイブリッド留学ではイギリスに留学し、異文化のフィールドワークやケント大学との合同スタジオ・ワークなどを行います。

第二部では、山本氏のファシリテーションのもと、建築学に関する様々なテーマについて、パネルディスカッションが行われました。ポストコロナ時代の建築教育の在り方については、多くのアイディア・意見が飛び交いました。近畿大学 岩前篤 建築学部長からは、基礎教育のオンデマンド化・他大学との共通化など、オンライン教育の発展の可能性について言及されました。オンラインを活かした教育手法も多くある反面、議論の中では対面教育の重要性についても語られました。
ポストコロナの建築学の研究領域についても話題が及びました。工学院大学 野澤康 前学部長からは建築学部が果たす役割について、「これからの建築研究には、幅広い知見が必要。建築学部が主体となって、情報・工学など分野の垣根を超えた知識や技術を集約し、住環境やまちづくりに活かしていきたい」と語られました。

約3時間に及びサミットの最後には、建築学部のさらなる発展のため、9大学での情報共有やディスカッションを今後も続けることが約束されました。

アーカイブ動画

ダイジェスト

1. 開会~第一部プレゼンテーション前半

2. 第一部プレゼンテーション後半

3. 第二部パネルディスカッション