本学学生が、西新宿での自動配送実証実験に協力

2022/03/14

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1月22日、本学の学生で新成人になった12名が、西新宿での実用化を目的にした自動配送ロボットによる自動配送の実証実験*に参加しました。

  • 自動配送ロボット
  • スマホにいれたアプリで、事前に指定された人が受け取る仕組みです。
  • 主催各社が新宿区や公園財団の許可を得て会場を準備。普段は開放的なデッキが和やかなお祝いの雰囲気に。
  • 西新宿のビル群をバックに、感想等を答える学生たち。

人口減少による労働力不足が各業界で懸念されています。解決策を模索しようと西新宿に拠点を置く企業を中心に、東京都の「5G×自動配送サービスプラットフォーム事業」における自動配送サービスのユースケースを共同企画しました。東京都の補助を受け、西新宿の5G サービス実証エリア化、5G サービスの事業化促進、都民における5G サービスの認知拡大を目的としています。認知拡大の代表として、未来を担う新成人にスマートシティ化が進む西新宿の未来のライフスタイルを体感してもらうことになり、具体的なケースとしてロボットが同公園に新成人をお祝いする食事を配達する想定としました。本学の学生で、2022年1月に成人式を迎えた12名は、食事を受け取る役目で実証実験に参加しました。

新宿中央公園の向かいにそびえるホテル、ハイアット リージェンシー 東京を出発したロボットは、プログラム設定により新成人が待つ同公園の眺望のもりまで、人がゆっくり歩くような速度で進みます。今回は念のために人が同行しましたが、ロボットは360度カメラからの映像を頼りに確認のために止まり、人が関わることなく進む機能を備えています。目的地に到着し新成人がスマホをかざすと、荷台が開き料理の入った紙袋を取り出すことができました。学生が再度スマホを近づけるとロボットは宅配完了と認識し、荷台を閉じホテルに帰っていきました。これを3回繰り返し、学生たちは各回に4名ずつ参加しました。

実験は、参加企業の関係者が見守るなか順調に進行。本学学生は「4Gでは動かないのですか?」「荷台全体を手で揺さぶっても倒れない仕組みが気になります。」など、各担当者に質問していました。グループによって視点や興味が異なり、「ロボットの正面画面に目が表示されていてかわいい。」「宅配のアルバイトをしているので、ロボットに負けてられないと思いました。」「高校卒業時は軽い気持ちで情報系の学部を選んだけれど、自分が将来どういう仕事をして、社会にどう役立つかが何となく描けた。」など様々な感想も聞かれました。食事を受け取る側の意見・感想は、実用化の課題として活用されます。学生たちは、実施報告用の動画撮影にも協力しました。

感染予防の観点から、公園での飲食はありませんでしたが、おしゃれな家具や大型テントを設置することで、新宿中央公園が更に活性化する可能性にも気づけました。このような実現化を目的とする実験に大手企業と参加できることは、西新宿にキャンパスを構える工学院大学ならではの利点です。工学院大学は、今後も地域との交流を続けます。

*実証実験の正式名称 5Gを活用した自動配送ロボットによる新たなスマートシティサービス実証事業
実証実験主催 株式会社ティアフォー、川崎重工業株式会社、KDDI株式会社、損害保険ジャパン株式会社、小田急電鉄株式会社、株式会社ホテル小田急、一般財団法人公園財団
 
主催者によるプレスリリース