佐藤允准教授(機械理工学科)が筆頭著者の論文が2021年度日本流体力学会論文賞に選出されました。
本賞は、過去10年以内に査読のある雑誌に発表された流体力学に関する独創的な論文で、流体力学の進歩発展に顕著な貢献をなしたと認められる論文の著者に授与されるものです。
これまで本賞に選ばれた論文は本論文含めて8本のみと、非常に貴重な賞です。
受賞論文はアメリカ物理学会の論文誌「Physics of Fluids」に2020年に掲載されたものです。
この論文では、DBDプラズマアクチュエータによる翼周り剥離制御の大規模なシミュレーションをスーパーコンピュータ「京」を用いて行い、広範なスケールの流れ場に適用可能な剥離制御の統一的なメカニズムを明らかにしています。
DBDプラズマアクチュエータによる剥離離制御機構に注目し著者らの研究グループにおいて現象の解明から制御機構の構築までを遂行していること、既往の関連研究への丁寧な調査とともに研究の位置づけを明確に示しており論文としての完成度が高いことなどが評価されました。
受賞式および受賞記念講演は9月の日本流体力学会年会@京都大学で行われる予定です。
受賞コメント
この度は日本流体力学会論文賞という栄えある賞を受賞することができ大変光栄です。本研究を行うにあたり多大なご協力をいただいた関係各所の皆様に厚く御礼申し上げます。