高校生が八王子市長を訪問し、ルーマニア・ヤシ市との交流を報告

2023/02/02

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2023年1月17日、高校インターナショナルコースの1年生4名が、中野由章校長、中川千穂教諭と共に石森孝志 八王子市長に面会し、ルーマニア訪問について報告しました。ルーマニアでの学びを活かし、若者による八王子市の文化保全に向けて意気込みを伝えました。

本校は、Round Squareに加盟しています。世界の私立中学と高校による団体で、会員校は2000校にのぼります。毎年開かれる総会に中川教諭は参加し、世界各国の先生方から学びを得ています。中川教諭が2022年秋にロンドンを訪問した際、Paradis International College(所在地:ルーマニア ヤシ市)の先生と再開し、同校を訪問することになりました。

ヤシ市は、ルーマニアの第二都市です。自然豊かで、伝統ある織物と陶芸を大切にしています。Paradis International Collegeの生徒とその保護者、地域の方との交流を通して、生徒たちは「自然豊かで八王子市に似ている」「同校生徒はヤシの伝統文化保全活動をしている。自分たちも何かできないか?」と考えるようになりました。現地でこの案を共有すると、「ヤシ市と八王子市が交流できると素晴らしい」とのプランが両国の高校生から生まれ、ヤシ市の市長と国際交流担当者は、前向きな姿勢を見せました。このような経緯から、ヤシ市長から「八王子市長に、ヤシ市を紹介した本を渡してほしい」との依頼を受け、今回、石森 八王子市長を訪問することになりました。

  • ヤシ市訪問の様子(現地時刻:2022年12月16日)

  • タンサ村にて現地高校の文化保全活動を見学

1月17日に八王子市役所で行われた市長との面会では、中野校長から市長面会のお礼と訪問の目的を伝えられ、中川教諭からルーマニア訪問に至る経緯と現地での様子を説明しました。

4人の高校1年生からは、市長にルーマニア訪問の感想や今後の展開に関する考えを伝えました。「現地の方は、友人の様に話しかけ、気遣ってくれた。」「今までは当たり前だったことが、自分の強みや八王子の素晴らしさだと気づけた。このような体験を、国内にいる人もできると良いと思う。八王子市とヤシ市が交流できると、この考えが実現できる。」など、一人ずつ発言した後、ヤシ市長から預かった本を石森市長に贈呈しました。

  • ヤシ市市長から預かった本。建築物を中心に、ヤシ市の伝統・文化と歴史を伝える内容。

石森市長は、「みんな、いい経験したね」と生徒たちの国際交流活動、文化保全活動にエールを贈りました。八王子市の海外友好交流都市であるアジアの3都市やドイツのヴリーツェン市との交流についても触れ、まずはヤシ市を訪れたメンバーで八王子市の歴史や織物についての学びを深めることになりました。

同メンバーは、2月に織物組合を訪問予定です。八王子市の文化保全に向けて、第一段階として自分たちが文化を理解し、具体的な活動を検討し始めています。