生成人工知能の学修利用に関するガイドライン

2023/05/10

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副学長(教学担当)
教育開発センター

 工学院大学の学修における生成人工知能 (Generative AI; 以下、生成AI) の利用に関するガイドラインを示します。学生および教職員は、学内向けポータルサイト(KuportおよびGaroon)の詳細通知を合わせて確認してください。
 ChatGPTをはじめとした生成AIは、急速な普及とともに社会での認知度が高まっていることから、近い将来、これらの正しい利用は社会から必要とされるスキルにもなり得ます。ただし、大学での「学修」の場面において認識を誤って安易に使用することで、在学中に身につけなければならない真の知識や技術を阻害することにもなりかねません。学生時代に学修するべきものは何かを自主的に考え、このガイドラインに従って学修を進めてください。

 なお、このガイドラインは、工学院大学での学修に関して従来の考え方を変更するものではありません。あくまで、学修を深めるという観点から従来の考え方を生成AIに当てはめて改めて示すものです。

学修上の利用に関する注意事項

授業ごとに、生成AIの利用方針が異なります。担当教員の指示に従ってください。

- 生成AIの利用が認められる学修の場合

  1. 生成AIの生成した文章・プログラム・画像、その他メディアを利用する場合は、必ず利用したことを明示して下さい。生成した文章を加工した場合も同様です。下記の条件を満たすよう注意してください。
  2.  ○ 利用した生成AIの種類とバージョンを明記してください。
     ○ AIにより生成した範囲がわかるようにしてください。

  3. 生成AIのみを参照先とすることはできるだけ避けてください。
  4.  ○ 生成AIの出力の真偽を他の情報源で確認してください。
     ○ 利用した情報源も引用元として併記してください。

  5. その他、担当教員の指示に従ってください。
  6.  ○ 指示の内容として、生成AIとのやりとりのログを付録として提出するような指示が想定されます。

- 生成AIの利用が禁止される学修について

特に次のようなケースでは教育効果から生成AIの利用禁止が想定されます。
 - 文章の記述力を向上させるための文章作成課題
 - プログラミングの授業でのコード作成課題
 - 標準的な用語の説明などの小テスト課題
 - 具体的な計算問題を解く課題
なお、生成AIの利用が禁止された課題等で、明らかに生成AIを利用したことが判明した場合は不正行為とみなされ、懲戒の対象となり得ます。

その他の注意点

  1. 個人情報や研究室等で得た情報、著作権を侵害する可能性のある情報を生成AIに入力しないでください。入力内容を学習し、別の質問への回答に利用する可能性があります。
  2. 生成AIの利用上の注意は今後学内向けポータルサイトで順次通知される予定です。今後の大学からのメッセージにも注意してください。