鈴木敏彦教授(建築デザイン学科)が、5/27~28に石川県で開催される「台湾フェア」で、梅澤捨次郎の生涯を辿る映画「物換星移音猶在(邦題:地域と時代を超えた梅澤捨次郎とその作品)」の上映前舞台挨拶に登壇します。
梅澤捨次郎(1890~1958)は、台湾で活躍した建築技師です。工手學校(工学院大学の前身)を1911年に卒業して台湾に渡り、日本総督府に勤めて、台南林百貨、台北大学、台中教育大学など数々の建物を手がけました。その多くは現在まで維持保存され、リノベーションを経て、現在も用いられています。
鈴木敏彦教授はかつて中島智章教授(建築デザイン学科)と梅澤捨次郎や台湾建築を取材し、書籍『NICHE mook 02』(2015、ATELIER OPA)を執筆しました。映画の制作にあたり両教授は、工手學校研究の第一人者である国立台北大学の蔡龍保先生とともに取材協力しています。
「台湾フェア」は、台湾エバー航空の小松空港就航15周年を記念し開催されるイベントです。台湾の魅力を幅広い世代に発信し、一層の日台交流を促進しようと企画されました。鈴木教授は27日の開会式と映画上映前の舞台挨拶、28日の梅澤捨次郎を取り上げる講演会に登壇し、イベントを盛り上げます。
■ 梅澤捨次郎(1890~1958)
1890年 石川県に生まれ、1908年9月から1911年2月にかけて工手学校建築学科で学ぶ。卒業後、台湾に渡り、日本総督府土木部営繕課に勤め数々の建築に携わる。
・ 梅澤捨次郎の手掛けた主な建築物
台中医院 / 台北大学 / 台中教育大学 / 台南警察署(現:台南市立美術館) / 台南林百貨(現:林百貨) / 専売局新竹支局(現:台湾煙草酒類公司新竹営業所) / 専売局嘉義出張所(現:嘉義市立美術館) / 松山煙草工場(現:松山文創園区) など
・ 梅澤捨次郎の手掛けた主な建築物
台中医院 / 台北大学 / 台中教育大学 / 台南警察署(現:台南市立美術館) / 台南林百貨(現:林百貨) / 専売局新竹支局(現:台湾煙草酒類公司新竹営業所) / 専売局嘉義出張所(現:嘉義市立美術館) / 松山煙草工場(現:松山文創園区) など
■ イベント・映画情報
台湾フェア詳細 | 日時:5月27日(土)、28日(日) 11:00~19:00 会場:石川県金沢市 片町きらら広場 主催:台湾フェアin石川実行委員会 特別協賛:エバー航空、小松空港協議会 |
---|---|
映画詳細 |
邦題:地域と時代を超えた梅澤捨次郎とその作品 監督:甘燿嘉 出演:吉浦基紀、吉浦光子、蔡龍宝、薛琴、凌宗奎、黄明偉、王明明、頼宜新、大東敦士、張嘉定 上映場所:映画館 シネモンド 上映日:5月27日(土) スケジュール: 19:45 開場 19:55 舞台挨拶 (登壇:鈴木敏彦教授、甘燿嘉、吉浦基紀) 20:00 上映開始 20:45 終演 |
講演会詳細 | 日時:5月28日(日) 16:00~17:00 会場:石川県金沢市 片町きらら広場 登壇者:鈴木敏彦教授、甘燿嘉、吉浦基紀 内容:日本統治時代に台湾の水利事業に尽くした八田技師、建築遺産を遺した梅澤捨次郎技師、農業用水整備に尽力した磯田謙雄技師の3偉人を紹介します。 |